日本の雇用と労働法

経営者が教養として人事労務を学ぶ

112483「A&M社会保険労務士事務所 代表 多田羅@関西」さんのブログで、拙著『日本の雇用と労働法』を推薦して頂きました。

http://ameblo.jp/ttran36/entry-11513715619.html

ある社長から「人事労務を体系的に勉強できる本はないか?」と聞かれたので、日経文庫の『日本の雇用と労働法』濱口桂一郎著を薦めました。

著者の濱口氏は独立行政法人労働政策研究・研修機構の統括研究員で、BS放送にもちょくちょく出演しており、労働界(?)では結構有名な方です。

いや、そんな、ちょくちょくじゃないですよ、

著者のマニアックな情報はさておき、本書は日本の雇用システムや労働法制の全体像を知るには丁度良いです。
使用者側・労働者側のどちらか一方に極端にかたよることもなく、細かいテクニック論が書いてあるわけではありませんが、判例や歴史を示しながら、経営者が教養として知っておくべき考え方や知識がわかりやすく書かれています。
(もともとは大学での講義用に書かれたものらしいです)

労使トラブルを防止・解決するためにもテクニック論が書かれた書籍も必要ですが、経営者には質の良い基本書も読んでいただきたいと思っています。

冒頭の社長は本質論を大事に考えている方なのでお薦めしましたが、別に私は日経文庫の回し者でも濱口氏の知り合いでもありません。。。

「本質論を大事に考えている方なのでお薦め」頂いたというあたりが、著者としてはまさに本懐という感じです。有り難うございます。

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『日本の雇用と労働法』第4刷

112483拙著『日本の雇用と労働法』が第4刷となりました。

http://homepage3.nifty.com/hamachan/nikkeihajimeni.html(まえがき)

http://homepage3.nifty.com/hamachan/nikkeimokuji.html(目次)

http://homepage3.nifty.com/hamachan/nikkeibookreview.html(書評)

日経文庫にも最近労働法の本が増えましたが、労働法の解説書でありながら日経文庫のジャンル分けで「F 経済学・経営学」に入っているというのは珍しいと思います。

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radiomikanさんの拙著書評

112483ツイートは何回か引用させていただいたことのある「radiomikan」さんが、「みかん色の空」というブログを開設され、その記念すべき第1回目の記事に、わたくしの『日本の雇用と労働法』の書評を書いていただきました。ありがとうございます。

http://radiomikan.hatenablog.com/entry/2013/02/25/213534

本ブログの記念すべき第一冊目にはこの本をチョイスしてみました。

読んだ感じとしては、いい意味で教科書的で手堅い、という感じです。日本型雇用システムと労働法制が判例を交えて語られるので理解が深まります。

はい、それは、前書きに書いたように、法政大学社会学部の学生さんたちに講義するために書いた教科書ですから。

法学部の学生みたいに条文と判例を並べ立てられることには慣れていない、それより社会の仕組みについて興味を持っている方々に、興味を持っていただきながら授業するにはこんな感じかな・・・と思いながら書いたものですので。

それでも、いささか法学部的法律論が突出してしまっているところがいくつかあって、多分、らぢおみかんさんが躓いた

ただ、読んでいて「なんだこりゃ、難しい…」と思ったのが、35~45頁のあたりですね。この「雇用契約」のあり方は一度読んだだけでは、正直よくわからなかったです。何度も同じ場所を読み返すうちに、だんだんわかってきた、という感じでした

のあたりはそうなんですね。まあ、このあたり、法学部的密教と現実社会の顕教がだいぶ乖離しているところだからでしょう。労働者は社員じゃないってあたりもそうですが。

顕教の世界に生きている人に本気で理解させようとすると、多分この数倍の記述が必要になるのだと思います。

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拙著短評

112483ブクログに、拙著『日本の雇用と労働法』の短評が寄せられてました。HeeHawKunさんです。

http://booklog.jp/users/heehawkun/archives/1/4532112486

多くの問題が指摘される日本型雇用システム、その特徴と成立過程を戦前~戦後の労働法の歴史を交えて説明している。

日本型雇用システムの全体像を俯瞰することができ、労働法の入門書としておすすめ。

戦時中の「『皇国の産業戦士』として平等」と言う思想が、戦後に社会主義的装いで再確認されたとあり、なかなか興味深い。

なるほど、労働というひとつの観点であっても、この国は戦前も戦後も社会主義的であったと言うことか。

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ベスト3に選ばれました

112483ラジオみなみ関東さんに、今年読んだ本ベスト3の一つに選んでいただきました。ありがとうございます。

http://twitter.com/radiomikan/status/283945557381234688

今年読んだ本ベスト3。①P・クルーグマン『さっさと不況を終わらせろ』(早川書房)②濱口桂一郎『日本の雇用と労働法』(日経文庫)③仲谷明香『非選抜アイドル』(小学館101新書)

クルーグマンと並べていただいたのは感激です。AKBの美少女と並べていただいたのはもっと感激です。

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事務屋稼業さんの拙著書評(+今野ブラック本)

112483_2引き続き、事務屋稼業さんが「[読書]今年の10冊 」ということで、拙著を含む書物を書評かたがた紹介していただいております。

http://d.hatena.ne.jp/JD-1976/20121212

毎年ことわっていることではありますが、あくまで印象深かった本を選んでいるのであって、必ずしもベストテンというわけではありません。もちろん個々の書籍の内容に全面的に賛同するものではありませんので、あしからず。

ということですので、拙著に全面的に賛同していただいているわけではないのかも知れませんが、こういう評価は大変うれしく、有り難いものです。

濱口氏は日本的雇用の本質を職務の定めのない「メンバーシップ型」とし、「ジョブ型」雇用と区別します。その上で法と判例を引きつつ、日本的雇用の来歴を語っています。

広い意味での労働問題をあつかった本書は、特定のイデオロギーを喧伝するものではなく、雇用における制度と「世間」の通念のありようをわかりやすくあぶり出しています。

余談ですが、制度と通念とでは後者が優越しがちだというのは世のならいでありましょう。であればこそ、制度(既存利害)に手をくわえることによって通念(思想)の変容をもくろみ、あわよくば形勢の一発逆転をねらう「抜本的改革」が期待を集めるのもむべなるかなといったところです。

Img61_01本書に続いて事務屋稼業さんが挙げるのは今野さんの『ブラック企業』

いわゆるブラック企業について、どこがどう問題なのかを指摘し、個々の若者が対抗するための戦略を示しています。

濱口氏の書籍とあわせて読むと、ブラック企業というのは通念としてのメンバーシップ型雇用が極端にゆがんでしまった一症例なのではないかと思われます。

本書は戦闘的なマニフェストといったおもむきで、やや荒削りではあります。しかし問題提起の書としては重要なものですし、実際にブラック企業の現場で苦闘する方々にとっての一助となるかもしれません。

なお、その他の本は、ケインズ『雇用、利子、お金の一般理論』、スキデルスキー『なにがケインズを復活させたのか?』、根井雅弘『サムエルソン『経済学』の時代』、クルーグマン『さっさと不況を終わらせろ』、スティグリッツ『世界の99%を貧困にする経済』、竹森俊平『ユーロ破綻 そしてドイツだけが残った』、長谷川英祐『働かないアリに意義がある』、式貴士『窓鴉』、です。

最後の二つを除くと、「りふれは」ではないまっとうなケインジアン経済学系の本が多いですね。わたくしの本と今野さんの本がいささか異色に見えます。

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「虚無似他利庵」さんの拙著書評

112483 「春と修羅 第2分隊」というブログに、「虚無似他利庵」(こむにたりあん?)さんが拙著『日本の雇用と労働法』へのやや詳し目の書評を載せておられます。

http://fujinonichijou.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-5cca.html

大学のテキストとしても使われているようですが、明治期から戦前、戦中、戦後と、歴史を追って日本の雇用システムと労働法制の変遷を解説し、いかに現在の日本の雇用・労働環境が形づくられてきたかを概観できます。

・・・ところが昨今、非正規雇用の増加、労働組合組織率の逓減、個別的労働紛争解決システムの形成など、日本型雇用システムが動揺し、労働法制も変化してきています。そこに労働組合がいかに関わるか、労働組合にかかる期待も大きいといえるでしょう。
 読者諸兄には釈迦に説法かもしれませんけど、ご紹介まで…。

他のエントリを見ると、労働組合関係の方のようです。

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「ラジオみなみ関東」さんの拙著簡評

112483 「ラジオみなみ関東」さんが、ついーと上で拙著『日本の雇用と労働法』について簡評していただいています。

http://twitter.com/radiomikan/status/276319444668649473

濱口桂一郎「日本の雇用と労働法」(日経文庫)を読了。新書サイズだが、内容はかなりの充実ぶり。いい意味で教科書的にして網羅的。日本型雇用システムと労働法制が効率よく学べる一冊。

http://twitter.com/radiomikan/status/276319890791600128

濱口桂一郎「日本の雇用と労働法」(日経文庫)。この本を読んでよかったのは、判例が豊富なこと。いかにして、法律ではジョブ型なのに、判例はメンバーシップ寄りになった実情が順を追ってわかるようになっている。

http://twitter.com/radiomikan/status/276320387275563008

濱口桂一郎「日本の雇用と労働法」(日経文庫)。僕は個人的には非正規雇用の関心が強いのだが、この本はその思いにも応えてくれる。非正規雇用を日本型雇用システムの「陰画」としているのは、まさに言い得て妙。

http://twitter.com/radiomikan/status/276320660874207233

濱口桂一郎「日本の雇用と労働法」(日経文庫)。とにかく、雇用問題を語るならこの本は欠かせない、という一冊です。近々、ブログにももっと詳しく感想を書こうと思います。

ということで、近々ブログに詳しい感想を書いていただけるとのことなので、期待しております。

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「あなたたちの仲間としてのわたし」の物語の終わり

112483もう1ヶ月以上も前に書いていただいていたのに、今まで気づかずにいました。「lochtextの日記」というブログで、拙著『日本の雇用と労働法』を評していただいております。

http://d.hatena.ne.jp/lochtext/20121003/1349286872(「あなたたちの仲間としてのわたし」の物語の終わり)

この書評、他の方々の書評と一味違って、歴史叙述の中の戦時体制の記述に注目していただいています。

思ったより時間がかかってしまったのですが(最初は1日で読み終えるつもりでした)、「日本の雇用と労働法」を読み終えました。印象的だったのはやはり、「現代日本のメンバーシップ的雇用が戦時体制を経て強固なものとなった」という繰り返される記述です。大塚英志は知識人にとっての戦争とは「わくわく」するものであったのだ、と「初心者のための「文学」」で書きましたが、戦時体制下にあって、企業雇用のメンバーシップの強化というのは一般庶民の労働者たちにとっての「わくわくする現実」であったのかもしれない、と思うわけです。

なんらかの目的を持った組織のメンバーになる、というのはある意味「非日常」的な行為です。日本全体にとってそれは「皇国臣民」の一員になることであったし、日常の労働においてはそれが「企業/職場のメンバー」であったわけです。そして日本では、「戦争」というわくわくする非日常が終わったあとでも、「企業のメンバー」であるという非日常(物語)はなくならなかった。逃げろ、そして生き延びろ - インターネットの備忘録のような事例は、この(今や多くの場面でほころびをあらわにしている)物語に上手く適応できなかった(というと語弊があるような気がします。もちろんhase0831氏を責めているわけではありません)事例として見ることができるのではないかなぁ、と思うわけです。

個人的には上記の「物語としてのメンバーシップ(企業の何が人をモチベートし、そして過労死に追いやるか)」と、メンバーシップという形態が現在の産業構造にとって適切なのかどうかという2点が主な興味の範囲です。「物語としてのメンバーシップ」なんてものは最初から虚構じゃなかったの、という話は以前にしました。後者についてはまだ考え中。

こういう視点で拙著を読んでいただける読者を得られるのはとてもうれしいことです。

「日本の雇用と労働法」は大学の講義で教科書として使われているということで、もちろん教科書的に構成された密度の高い本でした。もうすこし時間が経ったらまた読み返すことにします。とりあえず次は新しい労働社会―雇用システムの再構築へと雇用の常識 決着版: 「本当に見えるウソ」にかかることにします。

お願いします。

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新社会人にこの本配りたい

112483ギルガメさんが、ツイートで拙著『日本の雇用と労働法』について、こう評していただいております。

http://twitter.com/girugamera/status/265047356414763008

濱口桂一郎さんの『日本の雇用と労働法』読んでる。ジョブ型雇用かメンバーシップ型雇用か。この分析軸だけで日本の雇用システムをすっきり整理できてしまうのは、あまりに見事。七五三のときに千歳飴配る感じで、新社会人にこの本配りたい。

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