新しい労働社会

『新しい労働社会』第7刷

4004311942本日、岩波書店より、拙著『新しい労働社会』の第7刷が届きました。

2009年の7月に刊行してから約3年弱ですが、この間、ずっと心ある人々に読み継がれてきたことを、著者として心より感謝申し上げます。

第1刷から中身はまったく変わっておりません。ひと言も変える必要なく、そのまま現在の状況下でもお読みいただけると思います。いや、新書本というのは本来そういうもの、いや10年、20年読み継がれるのが当たり前の本のはずですが、昨今そうとばかりも言えないような出たらそれで終わりの名ばかり新書本が溢れていますからね。

ただ、届いてからあっと思ったのは、奥付の著書に『日本の雇用終了』を追加しておけばよかったかな・・・という点でした。これは次回の増刷の時にでも。

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拙著短評

読書メーターで、拙著『新しい労働社会』への短評がアップされました。

http://book.akahoshitakuya.com/b/4004311942

Rusty

色々と気づきを与えてくれる良書。法制的な面からアプローチし、あまり感情的になることなく、冷静に議論してあるように思う。 欲を言えば、もはや形骸化して力を持たない労働組合(労働者側)が、下からどのようにして影響力を高めていくか、その実践方法についても踏み込んで欲しかった。

ひと言で言えば、「足下から」ということに尽きるんだと思いますが。

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『新しい労働社会』第7刷

1310391459889134009632009年7月に発行された拙著『新しい労働社会 雇用システムの再構築へ』(岩波新書)につき、このたび版元の岩波書店より第7刷の連絡を頂きました。

本書が引き続き多くの皆さまに読まれ続けていることに心より感謝申し上げます。

これからもロングセラーとして少しずつでも読まれ続けることを希望しております。

なお、新聞・雑誌、ネット上の記事やブログ、さらにはtwitter上でのものも含めた拙著の書評は以下にまとめております。

http://homepage3.nifty.com/hamachan/bookreviewlist.html

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『新しい労働社会』への連続ツイート

「kktsc」さんが、拙著『新しい労働社会』(岩波新書)について、次のように連続ツイートしていただいております。

http://twitter.com/#!/kktsc

濱口桂一郎『新しい労働社会』(岩波新書)。読めば読むほど、重要な本である。90年代半ば以降、「新しい貧困」がなぜ生まれたか。戦後近代家族モデルとリンクした日本型雇用システムが、時代に不適応になっているにもかかわらず、労働法制の歪みが放置されていることに、その原因がある。

これが左翼系の労働研究者だと、新自由主義批判、労働規制強化で終わり、となりそうなところ。でも「新しい貧困」は、新自由主義とはあんまり関係ない。「労働」の本質論から、法的枠組みを立て直すことで対処されるべき構造問題。いまこそ、原理論が必要とされている。

「教育の職業的レリバンス」の問題も、構造的に了解できる。これは教育システムだけをいじっても解決できない。日本型雇用システムが「職務 job」概念を本質としていないかぎり、「職務に応じた職業教育」が成立しないのは自明。しかし、この「自明さ」が指摘されているのはすごいと思う。

「子ども手当」問題についても、目からウロコが落ちた。正社員の賃金を「生活給」と見なすのか、それとも「職務に対する報酬」と考えるのか。賃金体系の見直しと、社会保障問題とはセットで考える必要がある。

家族のあり方が多様化している以上、男性正社員モデルで生活給(扶養手当)を考えるのは時代にそぐわない。としたら、「賃金」は職務に応じて、「生活保障」は社会保障で、という切り分けでいくべき。「子ども手当」の理念的文脈はじつはこの点にあったと考えるべきなのでは。

90年代以降、何かがおかしい日本社会。金融政策の正常化(リフレ政策)だけで難しいことを考えずに改善できる部分は大きいが、より丁寧に見れば、労働法制の立て直し(構造改革)は必須の課題だ。

いや、本当に考えさせられる論点がてんこ盛りである。タクシー運転手の規制緩和問題とか、たとえば純粋に経済学的アプローチで議論する話とかもあるけど(大竹文雄とかの)、よりマクロに社会にどのような変容が生じているのかを「現実」に直面するかたちで考えるなら、この本だわ。

日本型経営論を文化論的視角で見るとか、変ちくりんなゴミ議論は多いが、日本がなぜ長時間労働なのか、なぜワークライフバランスが実現できないのか等々、スッキリ明快に分かって、これはすごい。

変かな?いろんな疑問が連鎖的に解けて、すごい快感だったんだけど。まだ最後まで読み終えてないけど。

いや、労働問題について青少年に説明するときに、いろいろ勉強してもなかなかピンとくる本がなかったんだよ。これで面白く話せそうな気がする。いろんな知識同士のつながりを教えてくれる本だと思うな。

「シンプルな枠組み(+まっとうな規範的主張)」で、複合的な事象をよく捉えている、という意味で理論的な冴えを感じる。よって、私は絶賛。

だが、そのシンプルさとまっとうさが(実務家的関心からすれば)「評論家的・傍観者的」と映る可能性はあるかも。「歪んで解きほぐせそうもない現実」を目前にして、「それは歪んでいる」とまっとうに指摘されても、そんなの知ってるわ、という。

問題意識と議論の構図を的確に捉えていただいておりまして、有り難い限りです。

一点だけ些細なことを申し上げておきますと、最後の「(実務家的関心からすれば)「評論家的・傍観者的」と映る可能性はあるかも」という点については、むしろわたくしとしては(世間の凡百の議論の方が))「評論家的・傍観者的」なのであり、わたくしの方がずっと(その出自からしても)「実務家的関心」でもってものごとを論じているつもりでおります

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ついーと上の拙著評2件

昨日、ツイート上で拙著『新しい労働社会』への短評2件。

http://twitter.com/#!/egashiras/status/184590826289119232

「新しい労働社会」読破。うーん難しかった。これまでの労働市場についての予備知識が少なくてイメージを作りにくかった。5年後には読めないといけないなという危機感を感じた一冊!!

http://twitter.com/#!/kktsc/status/184655990770253825

それにしても、半分まで読んだのだけれど、濱口桂一郎『新しい労働社会――雇用システムの再構築へ』(岩波新書)が、名著である。目からウロコが落ちまくりで、自分の無知を恥じざるをえない、堂々たる正論の連続。「日本型雇用システム」って何なのか、はじめて分かった。

残りの半分を読んでの感想もお願いします。

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現在の労働問題に関するバイブルともいえる書

拙著『新しい労働社会』へのブクログレビューですが、たぶん今までで一番短いものです。

http://booklog.jp/users/ty1258/archives/1/4004311942

現在の労働問題に関するバイブルともいえる書

と、それだけ。そっけないようで、一番褒められているような気もしますし。

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しかも、それらに気づかせてくれたのは・・・

拙著『新しい労働社会』への意外な観点からの評価です。

書道と法律を教えておられる武田双鳳さん(立命館大学で労働法を教えておられるとか)のブログで、拙著にこのような言及がありました。

http://ameblo.jp/teshinosuke25/entry-11200734839.html

例えば、日本の3大雇用慣行(長期雇用・年功賃金・企業別組合)。この3つを知っているだけで満足してしまい、その根っこにある「何か」を探ろうとはしていませんでした。

また、労働法で「5本の指」に入ると言われる「秋北バス事件」でも、事案の分析が雑なあまり、「企業別組合を卒業した管理職の労働条件のため労働協約の規範的効力が及ばない事例だった」ということを見逃していました。

しかも、それらに気づかせてくれたのは、いままで何度もにらめっこしてきた六法や専門書ではなく、「一般人向け」の新書(濱口桂一郎「新しい労働社会」)でした。

いやまあ、一般人向けの新書だからこそ、司法試験等に出ないような現実社会との接点ばかりに注意が向いているという面もあるわけですけど。

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あおかびさんのブクログレビュー

久しぶりに、旧著『新しい労働社会』へのブクログレビュー。「あおかびさん」です。

http://booklog.jp/users/aokibook/archives/1/4004311942

世界に類を見ない日本型雇用システム。これら日本独特の労働社会問題をどのように解決させるか、諸制度や機能の歴史的背景、欧州との比較などを含めて詳細に説く。ワーキングプア、非正規労働者など近年の労働諸問題解決に繋がるヒントも多いが、具体的な手法や提案をさらに訊きたいところ。

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読めば読むほど味が出てくる"スルメ"みたいな本

一方、いまをときめく(ときめかないよ)岩波書店から出した『新しい労働社会』へも、人事コンサルタント・社会保険労務士のwadamyさんによる書評がアップされています。

http://hurec.bz/mt/archives/2012/02/1691_200907.html(HUREC AFTERHOURS 人事コンサルタントの読書備忘録)

労働法を学ぶ人にはブログなどでもお馴染みの論客ですが(大学のオープン講座で労働政策研究・研修機構のR・H先生の労働法の講義を聴いたときに、著者のブログを勧められた。個人的にも以前から読んでいたけれど)、この人、EUの労働法にも詳しかったりするけれど、労働経済学者なんだよね。労働法学と社会政策学の両方の分野を論じることができるのが著者の強みであり、かなりの希少価値ではないかと。

もともと、労働法学と社会政策学の間の距離はもっとずっと短くて、現実の労働現場に即して密接な議論がやりとりされていた時代もあったはずなんですが、時代が下がるにつれて、みんな優等生ぽくなっていってしまって、そういう(インターディシプリナリーだの学際だのとしっかたぶったかしだすずっと以前からあった)学問横断的な気分が薄れていったような気がしますね。

新書という体裁上、コンパクトに纏まっていますが、読めば読むほど味が出てくる"スルメ"みたいな本です。
 評価で星半個減は、自分自身の理解が及ばなかった部分が若干あったためで、4章が、もやっとした感じ。自分の中に「労組=旧態然」というネガティブイメージがあるのもその一因かもしれません。

なんにせよ、「読めば読むほど味が出てくる"スルメ"みたいな本」という評価は、わたくしにとって会心のお言葉です。

 

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Webで読む対書対論@日経ビジネスオンライン

Hyoshi_2 日経ビジネスオンライン上の「Webで読む対書対論」という連載コーナーで、拙著『新しい労働社会』が、城繁幸氏の『たった1%の賃下げが99%を幸せにする』と並べて、対比列伝風に書評されています。これは、、『日経ビジネス』2月20日号に載っているもののようです。

1つのテーマにも様々な見方がある。このコラムでは、1つのテーマをめぐって対照的な考え方をまとめた2冊の本を紹介する。今回のテーマは「雇用」だ。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/book/20120216/227275/

見出しの文句で言えば、城氏が「まずはすべてをリセット」であるのに対して、わたくしは「非正規も守る労働者組織」を主張している、と整理されています。

著者の議論の出発点は、日本の雇用契約はメンバーシップ契約、という認識である。被雇用者は長期雇用・年功賃金・企業別組合をはじめとする独特の労務管理下に置かれてきた。ただし、「メンバー」になれるのは大企業の正社員のみ。中小企業の従業員ら、パートや派遣、契約といった膨大な数の非正規労働者らは蚊帳の外だ。

 そして今日、メンバー外の階層、特に非正規労働者の層が膨れ上がり、「貧困」が社会問題化している。正社員らも過重労働などで苦しんでいる。

 これからは賃金原資を再分配していかねばならない。そうするためには、すべての労働者の利益代表システムの確立が不可欠で、その基盤となり得る社会的存在は企業別組合だ、というのが著者の持論である。

 大企業正社員の既得権団体でもある企業別組合から、非正規労働者の利益も守る新しい労働者組織を構築していくことは容易ではない。しかし、賃金や労働条件のあり方は労使が集団的に妥協し合って決める。それが産業民主主義の基本原則で、労働問題の「正しさ」は上から押しつけるものではない。そう著者は断じる。

 200ページ余りの新書だが、国際比較や歴史考察が満載で話は緻密だ。人事関係者には必読の書と言える。

本書第4章の趣旨をよくまとめていただいていると思います。

(追記)

城氏のわたくしに対するつぶやき:

http://twitter.com/#!/joshigeyuki/status/171532021078831104

一つだけ言っておくと、企業別労組は男性正社員以外の利益を代表する気なんて1mgもないってことかな。ま、濱口センセイはよく分かってると思うが。:日本の雇用システムをどう立て直すか

実は半分くらいそういう気分もありますが、それ以外の登場人物(含む評論家)はことごとくそれよりはるかにどうしようもないので、組合に期待する以外にはないというのが正直なところ。

だから、労使からお呼びがあれば少しでも物事が良くなればと思って話をしに行く。期待はあるから。

むしろ、「1mgもないってことかな」とまで言っておいて、労働組合の講演会に出て行って喋ってるってのは何なんだろう。そこまで喋る相手を軽蔑しておいて、どういうつもりで話をしてきたのだろう、と性格素直なわたくしは思ってしまいます。

http://www.roshiken.jp/2887.html?*session*id*key*=*session*id*val*

①第90回研究会
 ◇開催日時     平成21年6月3日、午後2時~午後4時
 ◇開催会場     友愛会館、9階大会議室
 ◇テーマ       「日本型成果主義、導入のポイントと労使の課題」
 ◇講 師       人事コンサルタント 城 繁幸 氏
 ◇参加者       約60名

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