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2026年3月11日 (水)

普通選挙をやめて参政権くじ引き制にしよう!?

G112604500 昨日、拙著『外国人労働政策』の書評が載っているということで送っていただいた『月刊公明』4月号ですが、パラパラと他の記事も読んでみました。もちろん先の総選挙を受けて「自民圧勝を読み解く」記事が多いのですが、読んでいくと、こんなえっと驚くタイトルの記事に目がとまりました。

https://komeiss.jp/products/detail.php?product_id=431

 富裕層や利益団体に有利な普通選挙はやめるべきだ 山口晃人

え?普通選挙をやめろってか。

山口氏によれば、普通選挙には3つの問題点があると。第1は有権者の政治的無知。第2はそれが及ぼす政党や政治家の行動への悪影響。第3に政治的知識を豊富に有する有権者であっても適切な政治的意思決定を下せるとは限らない。

いや確かに昨今の政治を見ていると、無知な有権者が愚かな政治家に熱狂するシーンはこれでもかこれでもかと押し寄せてくるので、思わずそうだねとうなずきかけてしまいますが、でも普通選挙の代わりに山口氏が提示するのは参政権くじ引き制だというんですね。

これは、全ての有権者が投票するのではなく、選挙ごとにくじ引きで選ばれた一部の人々だけに、政治に関する情報提供を行った上で投票を認める制度構想だそうです。

いやなんぼなんでもそれは無茶でっしゃろ、と思うのですが、山口氏はこれを「普段は政治から距離を置き、たまたまくじ引きで選ばれたときだけ投票するくらいが政治との適切な距離感なのではないか」というのです。

確かに、「政党やイデオロギーとの一体化」は色々問題を起こします。この言葉はじんわりと沁みますね。

・・・特に深刻なのは、政党との一体化が強まるにつれ、対立する政党の政治家や支持者が愚か者や悪魔のような存在に見えてしまうことだ。本来的には、良き隣人であるはずの同胞市民をそのように認識してしまうようになるとすれば、政治参加は決して望ましいこととはいえない。

 

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コメント

くじ引きではありませんが、フランスの上院(元老院)はフランス全国の地方自治体の議会の議員さんが上院議員を選ぶ、と言う珍しい方法を取っていますね。
この間接選挙のために直接選挙で選ばれた下院が2回可決すれば上院が否決しても法律になる、と言う制度になっておりますが。
案外こういう制度の方が賢明な判断が出来るのかもしれません。

まあ、上院を別枠にするというのは結構ある仕組みだと思いますが、そうじゃなくて、恐らく民主主義の基軸だと思われている下院(衆議院)の直接普通選挙を正面から否定する議論というのは、正直今まであんまり見たことがありませんでした

このBlogと関係ない方の意見にコメントするのは良くない事かもしれませんが、


>全ての有権者が投票するのではなく、選挙ごとにくじ引きで選ばれた一部の人々だけに、政治に関する情報提供を行った上で投票を認める制度構想だそうです。

裁判員裁判を連想しました。


>「普段は政治から距離を置き、たまたまくじ引きで選ばれたときだけ投票するくらいが政治との適切な距離感なのではないか」
>普通選挙には3つの問題点があると。第1は有権者の政治的無知。第2はそれが及ぼす政党や政治家の行動への悪影響。第3に政治的知識を豊富に有する有権者であっても適切な政治的意思決定を下せるとは限らない。

くじ引き制度にして、”政治との適切な距離感”を保つと上の3つの問題点は解消するのでしょうか?例えば有権者が政治的無知なのは”政治との距離感”が適当でない事が原因なのでしょうか?


>富裕層や利益団体に有利な普通選挙はやめるべきだ 山口晃人
>いや確かに昨今の政治を見ていると、無知な有権者が愚かな政治家に熱狂するシーンはこれでもかこれでもかと押し寄せてくるので、

昨今の選挙は仰るような状況ですが、この状況は富裕層や利益団体に有利な状況なのでしょうか?もっとも非富裕層の高齢者と非富裕層の現役世代が対立して本来行うべき富裕層への増税が忘れられているという状況は富裕層にとって有利な状況かもしれません(divide and rule ?)

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