労務屋さんが『外国人労働政策』にやや個人的な感慨を含めたコメント
先日上梓した『外国人労働政策』(中央公論新社)(新書ではなくハードカバーの単行本です)について、労務屋さんが早速書評を書いてくれました。
https://roumuya.hatenablog.com/entry/2026/01/15/153412
このテーマは、私自身も、昨年の『管理職の戦後史』で取り上げられたホワイトカラー・エグゼンプション以上に深入りして関わりましたので、非常に感慨深く読ませていただきました。
そう、こういう政策過程分析は、その政策過程に関わった方々にとっては、なかなかに感慨深いものになるのであろうな、と思います。
逆にわたくし自身は、旧労働省で近くの部局にはいたものの、外国人労働政策自体に関わることは全くなく、その意味ではやや醒めた目で見てしまうところがあるのかも知れません。
第二部については、私は主として経団連と総合規制改革会議(名称はこの間だけで2回くらい変わったと思う)のチャネルを通じて関与していたので、まあ今思い出してもいろいろと思うところはありますが、とりあえず本書で「外国人を正面から労働者として政策対象にすべしという労働政策の常識を…実現するに至らせたのは、記憶しておくに値します」と高い評価をいただいていることは非常にうれしく、深く感謝したいところです(規制関連改革会議繰り返し「労働政策関係では敵役」と評価されているのは若干ツラいですが)。
いや敵役と繰り返したのは、研修生の労働者性問題に関する限り、この敵役だけが正論を吐いていたということを強調するための文飾なので、ツラくならないでください。
ということで何やらとりとめのない感想でいまひとつ収拾がついておりませんが、今現在の現実を見ればすでに外国人労働者の労働市場における存在感はかなり大きくなっていますし、生産年齢人口が減少に転じて以降も非常にがんばって労働力人口を増加ないし維持させてきているわけではありますが、しかし一昨年の労働経済白書でも示されているように労働時間ベースの労働投入量は減少し始めているのも事実なので、(先行した諸外国では難しい課題が明らかになっているわけではありますが)将来的に外国人労働者抜きで日本の労働市場が成り立つかというとなかなか難しいと考えるのが素直ではないでしょうか。本書を読むにつけ容易ではなさそうですが、建設的な議論を望みたいところです。
本書は基本的に昔の政策決定過程をほじくり返す歴史書ではありますが、最後のところでちょびっとではありますが、あるべき外国人労働政策について示唆してみたところもありますので、昨今の雰囲気のなかでも是非「建設的な議論」が望まれます。
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