『新入社員に贈る言葉(2026年版)』
経団連出版編『新入社員に贈る言葉(2026年版)』をお送りいただきました。
https://www.keidanren-jigyoservice.or.jp/pub/cat8/42a26e7192984a1e8a3538947a5693ce635ac8b6.html
本書は、日本の様々な分野の第一線で活躍されている有識者や著名人が、働くとはどういうことか、充実した人生を送るコツは何かなどを、新たに社会人となる方々に向けて贈る、励ましの言葉や職業人生へのアドバイスです。
2026年刊行の最新版には、経団連会長の筒井義信さんをはじめ、ディー・エヌ・エー会長の南場智子さん、宇宙飛行士の野口聡一さん、東京大学名誉教授の上野千鶴子さん、料理人の笠原将弘さん、キャスターの大越健介さん、俳優のサヘル・ローズさん、作家の江上剛さん、パリ五輪女子レスリング金メダリストの藤波朱理さん、いけばな草月流家元の勅使河原茜さんなどの方々が、新社会人へのメッセージを寄せてくださいました。自身の新入社員の頃の思い出や人生経験を踏まえて語りかける厳しくもあたたかい言葉のひとつひとつは、これから始まる職場生活への貴重なヒントとなり、ひいては人生の指針となるでしょう。
新入社員へのプレゼントとしてはもちろん、新入社員歓迎のスピーチ作成の参考書としてもご活用いただけます。
ということで、上野千鶴子さんは「今の会社はいつまであるか、そこで定年まで働くか」と題してこんなことを言ってます。
就活は婚活と同じく、お見合いです。
会社はあなたを選びますが、あなたも会社を選びます。
今は結婚が一生ものではないように、就職も一生ものではなくなりました。・・・
日本の文脈ではまさにその通りなんですが、でも、究極の親密圏を形成する神聖なる結婚と、ビジネスライクにジョブのスキルの賃貸借契約を締結する雇用とを、全く同列に見るこの発想は、ジョブ型社会の(少なくとも社会保守的な)人々にとっては目を剥くものでしょう。いや、ジョブ型社会のフェミニストにとっては、結婚の神話を脱神話化し、結婚なんて就職と同じくらい取引関係なのよ、というメッセージになるのでしょうけど、そして上野さんにはそういうインプリケーションもあるのでしょうけど、でも経団連出版のこの本を普通に読む普通の日本社会に生きる人々にとっては、そういうジョブ型社会の文脈ではなく、就職ってのは結婚と同じくらい「官能的」なものなのだというメンバーシップ型社会の文脈で受け取るのではないでしょうかね。
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