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2025年12月20日 (土)

誰の労働時間規制を緩和したいのか?

昨晩、都内某所で某氏と会話。高市総理は「労働時間規制の緩和検討」を指示したけれども、一体誰のどういう労働時間規制を緩和したいのだろうか?

これが連合と経団連が労政審でぶつかる話であるなら、話は簡単。ブルーカラー向けの労基法の労働時間規制がふさわしくない自律的に働くホワイトカラーの労働時間規制を緩和せよ、という話だ。実際、過去30年にわたって、裁量労働制、ホワイトカラーエグゼンプション、高度プロフェッショナル制度と、この話は繰り返され、高プロがほとんど空振りになってしまったので、もう一遍裁量労働制を大きく拡大しようというのは、経団連が最近も言っている。そういう話なら、そういう話として対処できる。でも、高市総理の頭にあるのはたぶんそういう話じゃない。

地方の中小企業、それもトラックなどの運輸業や建設業は、5年の猶予期間が切れて昨年4月から上限規制がかかっているが、ただでさえ人手不足で回らないうえに、数少ない労働者を長く働かせて何とか回そうとすると、上限規制に引っ掛かるからそれ以上働けません、とくる。実は、いま日本の地方の中小企業、とりわけ運輸、建設業といった業種の事業主は、裁量労働制だのエグゼンプションだのと言った東京のきれいなオフィスにいる連中の話なんか関心ない。そんな話はどうでもいいから、この上限規制を何とか緩めてくれと悲鳴を上げている。

で、保守本流ではない高市総理の耳に入ってくる「労働時間規制の緩和」を求める声ってのは、経団連流の裁量労働だのエグゼンプションじゃなくって、こういう地方中小企業の、とりわけ運輸、建設業の上限規制を何とかしろという声である可能性が高いのではないだろうか。

てな話をしてました。

 

 

 

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コメント

でもそう言う労働時間規制がなかったお陰で長時間労働、いわゆるブラック労働に依存した「生産性の低い¥とされる企業が地方に残ってしまっているのも確かですよね。
最近、多くの道府県で最低賃金の引き上げを行政側が主張するようになり、それが実施されるようになっているのもその反動と言う事でしょう。

中央公論に高市さんは「総理になること」が政治家になった一番の理由で「どうして総理になりたかったのか」が見えてこないという趣旨の論考がありました。

本来の資本主義社会では資本家、経営者、そして労働者がどういう振る舞いをするものなのか、どうすべきなのか、がまだよく分かっていらっしゃらないのでしょうか。

>で、保守本流ではない高市総理の耳に入ってくる「労働時間規制の緩和」を求める声ってのは、経団連流の裁量労働だのエグゼンプションじゃなくって、こういう地方中小企業の、とりわけ運輸、建設業の上限規制を何とかしろという声である可能性が高いのではないだろうか。

 高市さんは戦後のメンバーシップ型雇用にどっぷりと浸かった「ガンバリズムの平等主義」的な労働観を持った人のようですからこういう声しか耳に入らないのでしょうね。
 でも例えば今政府が必死に進めている行政のⅮⅩに対してはどうお考えなのでしょうか。

 総理ご自身も「働いて、働いて、働いて、働いてまいります」を実践してブラック労働に勤しんでいたら、身体だけでなく、肝心の頭脳も疲れ果ててまともな判断も出来なくなると思います。
 国会での想定問答になかったアドリブ発言で対中国関係がおかしくなったのも、もしかしたらそう言う事情があったのだろうか、と思っている人も多いのでは?
 「総理、たまには休んで、休んで、休んで、休んで、休んでまいります。と言う事も必要です。少しはお休みください」と言う人は側近にいないのでしょうか。
 これ、本気で言ってます。

>保守本流ではない高市総理の耳に入ってくる「労働時間規制の緩和」を求める声ってのは、経団連流の裁量労働だのエグゼンプションじゃなくって、こういう地方中小企業の、とりわけ運輸、建設業の上限規制を何とかしろという声である可能性が高いのではないだろうか。

労働法制には全くの素人の感想ですが、労働時間規制は最低賃金と同様に労働者の保護を雇用者の利益より優先する規則だと思います。
このため経団連所属の大企業であれ地方の中小企業であれ、労働者をもっと長時間働かせてもっと儲けたい雇用者が労働時間規制の緩和を要望するのは(全く賛成できませんが)理解できます。しかし肝心の労働者の側に
   労働時間を規制してもっと長時間働きたい
という方はどの程度いらっしゃるのでしょうか?
少し前のテレビでこの問題を放送していましたが、そこで
   もっと長時間働いてもっと稼ぎたい
と仰るトラックドライバーの方がいらっしゃいました。現在は違うと思いますが、某運輸会社のドライバーは高給だが仕事がきついので、その会社のドライバーを
   3年やったら、家が建つ
   5年やったら、墓が建つ
と言われていたそうです。それでもその会社のドライバーを希望する方がかなりいらっしゃったそうです。労働者にも
   労働時間規制を緩和して太く短く稼ぎたい
という方もいらっしゃるようです。

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