小畑史子,緒方桂子,竹内(奥野)寿『労働法 第5版』
小畑史子,緒方桂子,竹内(奥野)寿『労働法 第5版』(有斐閣)をお送りいただきました。
https://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641151444?top_bookshelfspine
労働法と日常生活との関わりを意識して読み進められるよう事例を活用しつつ,労働法の基本的な考え方を丁寧に解説。労働法を学ぶ意義や楽しさを実感できる,初学者に最適の1冊。旧版以降の法改正や新判例に対応し,AIと労働法など最新のトピックスを入れて全面改訂。
第4版からほぼ2年半での第5版です。
コラムの「AIと労働法」では、経済系でよく言われる「AIにより仕事が奪われる」云々に対して、労働法的観点から、
・・・たとえば、採用、昇進などについて、AIにより候補者を自動的に選別する場合、モデル作成のもととなったデータ(過去の採用者)に偏りがあると(特定の性別に偏っているなど)、AIが差別を直接または間接に生み出してしまうという問題が生じる。また、AIにより様々な人事管理上の判断が自動的になされる場合、なぜ特定の判断がなされたか、使用者も説明ができず(「ブラック・ボックス化」)、透明性、納得性が欠如するという問題も生じる。・・・
等と説明されています。これはまさに近年のEU労働法の展開の焦点の一つですが、残念ながら日本ではあまり関心が持たれておらず、政策論としてもほとんど議論になっていません。
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