中国共産党と参政党と国籍と出自
近代国家というのは、国籍により扱いが異なることを大前提にしたシステムです。もちろん政策的に内外人無差別を採ることが望ましいことも多いのは確かですが,根幹にはやはり国民と外国人は異なるという大原則があります。外国人労働者問題にせよ、外国人による土地取得問題にせよ、単なる排外主義が経済合理性に反することは確かですが、そもそも論として入れるか入れないか認めるか認めないかは政策判断であるというのは、近代国家共通の大前提です。
ただし、近代国家である以上、それはあくまでも国籍の如何による扱いの違いであって、既に帰化して自国民になっているのに出自が外国人だったからといって異なる扱いをしてもよいというわけではないし、既に帰化して他国民になっているのに出自が自国民であったからといってあたかも自国民であるかのように扱ってよいわけでもありません。それは近代国家にあるまじき人種差別待遇であり、他国への内政干渉であるのは当然です。
その近代国家としてのいろはのいを、根本的に理解していなさそうな事例が,最近立て続けに起っているのは、いろんな意味で興味深いことです。
「日本国籍=日本人」ではない参政党「憲法草案」の国民要件~「生まれ」「人種」を問うのは差別そのもの
アヘン戦争以来の「近代」を屈辱の時代ととらえる中国共産党が近代国家の大原則に無頓着なのは当然とも思えますが、参政党にとっても明治以降どんどん拡大して大日本帝国臣民を広げていった近代史は屈辱の歴史なのでしょうかね。まあ、石平さんが最初に選挙に出るといったときに、猛然と誹謗中傷していたネトウヨな方々は、中国共産党とほぼ共通の感覚の持ち主であったことは間違いなさそうです。
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コメント
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石平さんはあまり詳しくないですが、ネトウヨが喜びそうな発言してませんでしたか?むしろ「俺たちの石平さんが憎き中共を叩くために立ち上がってくれた!石さんを議員にしよう!」と言うべきでしょうに(^^;
ネトウヨと言うのは所詮は自尊感情を深く傷つけられてその恨みつらみを政治的言動にしてぶつけている人たちですからね。
ネトウヨたちに必要なのは精神科医か、臨床心理士のところに行くことではないかと愚考いたします。
投稿: balthazar | 2025年9月10日 (水) 19時35分
>既に帰化して他国民になっているのに出自が自国民であったからといってあたかも自国民であるかのように扱ってよいわけでもありません。それは近代国家にあるまじき人種差別待遇であり、他国への内政干渉であるのは当然です。
仰る通りだと思いますが、引用された
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250908/k10014916531000.html
中国 石平参院議員に制裁措置発表 “「誤った言論」広めた”
によると
>中国はこれまでアメリカの議員などを対象に同様の制裁を実施しています。
だそうです。同様の制裁を受けたアメリカの議員が石平参院議員と同じく中国から帰化した方でなければ、石平議員への制裁は ”既に帰化して他国民になっているのに出自が自国民であったから” ではなく、単に反中国(反共産党政権)的な政治家への制裁のように思います(それはそれで問題ですが)
投稿: Alberich | 2025年9月12日 (金) 21時04分