『竹森義彦オーラル・ヒストリー』
例によって、梅崎、島西、南雲のトリオによるオーラルヒストリーの最新作『竹森義彦オーラル・ヒストリー』をお送りいただきました。
竹森さんはもともと高卒後プリマハムに入社したのですが、その後ゼンセン同盟に移って大阪府支部をはじめ各地で活躍された方です。このシリーズはもはや膨大なものになっており、ゼンセン同盟関係でもこれで第13弾で、続いて第14弾が用意されているようです。
いろいろと武勇伝が語られていますが、団体交渉で弁護士が出てきたときのやりとりが面白いです。
・・・「弁護士さん、ちょっと失礼だけど、その鞄なんとかならんですか」いうたら、「何が悪いんじゃ」と来たわけですよ。「いやいや、普通、人間として、鞄を人の前にポンと置いてパンと広げて、そんな人はおらんでしょう。失礼だと僕は思いますよ」いうたら、「なには失礼なんだ。俺はこんなやり方なんだ」と。「あなた、口のきき方もちょっと、今から交渉しようというのに、そんな口のきき方はないんじゃないですか」と言うたわけですよ。そしたら向こうは「俺は大阪生まれの大阪育ちや」みたいな、こっちも「はあ?」いうて。それで当時はファッション労連の人がおられて、僕もバンと叩いて、「わかったわ。お前がそんなこと言うんやったら、俺も本気で言わしてもらうわ。なんや、おまえ、その態度は。いいかげんにしとけよ。人がおとなしゅうもの言うとったら調子に乗りやがって。俺も大阪生まれの大阪育ちじゃ」て言うたわけです。そうしたら隣のファッション労連の人が、「おい、竹森さん、福岡やろ」て。「今はええやろ」と(笑)。「今は大阪にしといてや」いうて。その弁護士さんにしてみれば、大阪流に言えば「かます」というんですかね。一発かましておけば、こいつらと。だから、従業員というか、組合が甘く見られていて、バッチをひけらかすというか。・・・
弁護士の「かまし」も相当ですが、竹森さんのカウンターかましもそれに輪をかけて相当なものですね。
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