労働組合は9勝1敗(立民が5勝1敗、国民が4勝)
昨日の参議院選挙は、もちろん与党の自民・公明が大敗し、参政党が躍進したわけですが、本ブログ恒例の労働組合の星取表でみると、これまで国民民主党の候補者がたくさん票をとりながらも、党自体の弱小さのゆえに涙を呑んでいたのとは対照的に、国民民主党の4人は党の伸長のおかげもあって全員当選し、立憲民主党の方が伸び悩みのために5勝1敗という結果になりました。
国民民主党:
田村麻美(UAゼンセン):205,331票
浜野喜史(電力総連):193,599票
礒崎哲史(自動車総連):181,976票
平戸航太(電機連合):92,137票
立憲民主党:
岸真紀子(自治労):147,648票
吉川沙織(情報労連):116,314票
水岡俊一(日教組):116,142票
小沢雅仁(JP労組):99,963票
郡山玲(JAM):94,610票
森屋隆(私鉄総連):74,495票(落選)
ちなみに、JAMは2016年、2019年は国民民主党から出ていたのですが、いずれも党自体の伸び悩みのために落選してしまい、今回は立憲民主党から出馬したら、党の勢いが移ってしまっていたために、かなりひやひやの当選になったようです。
政党と労働組合の関係というのは、かくもなかなか難しいものなのですね。
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コメント
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でも労働組合系が9勝1敗で良かったと思います。あれだけ参政党が伸びる中でこれだけ送り込むことが出来たのは朗報です。
参政党が伸びた事については今回の参院選で経済政策において左派が皮肉にも自由民主党しかいなかったから、と言う事に尽きると思います。
以前hamachan先生が愚痴っていた立憲民主党、国民民主党の党名は皮肉にも戦前の保守政党の政策を継承するためのものとなった、と歴史の審判を受ける事になりましょう。
せめて労働組合系の議員の皆様には日本の進歩主義・社会民主主義政党の再建の一翼を担う存在になっていただきたいと思います。
投稿: balthazar | 2025年7月21日 (月) 17時48分
今回、れいわ新選組も一議席増やしています。
しかし、どうしてこの政党は名前からして右派っぽいのに右派認定されないのでしょうか。
元号は左派はあまり好かないはずですし、新選組はまさしく幕府の公安機関の名前。
しかし消費税廃止、減税を主張しており、経済政策右派です。
障害者を議員にしたり、脱原発を主張していますが、これは恐らく偽装ではないかと私は考えています。
このように考えないのは日本の左翼がバラモン左翼だからでしょうね。
投稿: balthazar | 2025年7月21日 (月) 19時06分
そもそも、れいわ新選組の源流であるドロサヨ自体が、反近代主義という意味での右翼的心性を左翼的言辞に載っけてできたものであると考えれば、それをもういっぺん反転させてその左翼的感性を右翼的言辞にまみれさせてでっち上げて創ったのがドロウヨであり、それをうまいこと掬い取ったのが参政党なのであってみれば、因果はめぐる糸車が一回転して戻ってきたというべきなのかも知れません。
このドロサヨ感覚は、リベサヨ感覚と並んで戦後進歩派のかなりの部分に浸透していただけに、上っ面の言辞をつまみ上げた評論はともかく、刀汚しと参政党を斬って捨てることのできる真にがちがち近代主義の左派はそれほどいないようにも思われます。
投稿: hamachan | 2025年7月22日 (火) 09時02分
経済政策において左派が皮肉にも自由民主党しかいなかったから、と言う事に尽きると思います。←え、立憲とか住宅政策とかもろに再分配を訴えてると思ったけど、balthazarという人は何を根拠にそういっているのだろう。
投稿: りーの | 2025年7月22日 (火) 18時25分
hamachan先生。
なるほど、そう言う事でありましたか。
「反近代主義」はまだ日本に根強くありますものね。
例えば反ワクチンがそうだと思います。
参政党も当初は反ワクチンを掲げていました。
立憲民主党も反ワクチン派の川田龍平、須藤元気両氏を立候補させていましたね。
ただし幸いにも落選してくれましたが(^^;
>真にがちがち近代主義の左派はそれほどいないようにも思われます。
井手英策さんぐらいしか思いつかないです。
あと権丈善一先生?
政治学者では宇野重規、中北浩爾両先生でしょうか。
投稿: balthazar | 2025年7月22日 (火) 19時42分
あれだけ自民が票を落としたのに立憲が横ばいだったのは受け皿にならないとみられているからなのでは。そういえば共産も議席を失っているし、政党の中で世代交代が進まなければ支持政党が替わっていっている、とも取れますね。
投稿: ちょ | 2025年7月22日 (火) 20時52分
リーの様
>経済政策において左派が皮肉にも自由民主党しかいなかったから、と言う事に尽きると思います。←え、立憲とか住宅政策とかもろに再分配を訴えてると思ったけど、balthazarという人は何を根拠にそういっているのだろう。
だから財源の裏付けがないではないですか。
住宅政策にどれくらいお金がかかるのでしょうかね?
今どのくらい財政赤字があるかはご存じのはずです。
再分配するための財源を確保できる策を語っていますか?と言う話です。
おまけに減税すればさらに赤字が増えます。
欧米の左派政党は1970年代経済成長で税収が増えた分を住宅政策などの給付にあて、当時の日本の政権党の自民党のように減税はしていないのです。
ところが当時の日本の「左派」政党はhamachan先生が言っているように「憎税」とばかり自民党以上に「もっと減税しろ!と言っていたわけです。
それと同じことを経済成長が出来なくなっている現在も言っている。
え~加減にせんか~いと言いたいです。
あ、それから2009年の民主党も似た事言ってましたね。
「霞が関埋蔵金」やら「事業仕分け」で財源はいくらでもあるから、それで破綻寸前の年金制度を変えてもっと給付が増やせる、と実に勇ましい事を言ってましたっけ。
しかし…、結局ほとんどお金は出てこなかった。
年金制度は破綻してなかったし、おまけに消費税増税に追い込まれた。
まあ、どうせ左派は「既得権益層が抵抗したからお金が出なかったのだ!まだ霞が関埋蔵金はあるはずだし、今度こそまともな事業仕分けをやれば財源はいくらでもある!」と思っているのでしょうね(^^;
仮に右派の参政党、あるいは一応「左派」らしい国民民主党が政権入りして減税をやったとしても、それこそ英国のトラス政権の時のような「トラスショック」が起こって減税もおじゃんになるでしょうね。
トラスショックはトラス氏が財源について何も語らなかったから起きました。
それからイーロン・マスク氏が大批判したトランプの減税法案も財政赤字が懸念されているので財政赤字を減らすために、それを減らすためにしっかり低所得層のメディケアを削減する措置が盛り込まれていました。
日本の自称左派の皆さんは「俺たちは正しいから減税をやってもそれは右派とは異なるのだ!俺たちがやれば再分配になるし、絶対に財政破綻なんかしないのだ!」と言う事なのでしょうけれども。
何と素敵な思考法であろうか、と皮肉を言いたくもなります。
これ以上何も申し上げる事はありません。
投稿: balthazar | 2025年7月22日 (火) 22時10分
noteの「webちくま」に井手英策さんの新刊の一部が公開されています。
https://www.webchikuma.com/n/n0f72441f049e
まさしく「刀汚しと参政党を斬って捨てることのできる真にがちがち近代主義の左派」の面目躍如ではありますまいか。
投稿: balthazar | 2025年7月24日 (木) 21時21分
balthazar殿
>元号は左派はあまり好かないはずですし、
私の理解の範囲では、元号反対派は元号の存在自体に反対する人より元号の使用を強制に反対する人や西暦のほうが便利(元号は途中で変わると換算が必要)という理由で反対する人が多いと思います
>新選組はまさしく幕府の公安機関の名前。
新選組は自民党政権の源流である明治政府の創設メンバーを含む勤皇派と対立した組織なので名付けられたのかもしれません。
しかし新選組という名前が発表された時に
名前からして既に”維新の会”に負けている
という評価もあったと思います。
>しかし消費税廃止、減税を主張しており、経済政策右派です。
れいわ新選組は、消費税廃止、減税 だけでなく、所得税の累進を強化 や 法人税の累進課税を導入 も主張しています。
私は、れいわ新選組の主張はお金のある個人や法人からもっと税金を集めて庶民を支援するという極めて真っ当な社会民主主義的な所得の再分配政策だと思います。
>>真にがちがち近代主義の左派はそれほどいないようにも思われます。
申し訳ありませんが、”近代主義” や ”左派” の定義がよくわかりません。
近代主義 → 保守主義(理論より伝統を重視)でない → 伝統より理論を重視
左派 → 反政府派(野党) or 急進派
という意味でしょうか?
つまり、”近代主義の左派” というのは ”伝統より理論を重視する反政府派または急進派” という意味では維新の会やバラモン左翼のような立場でしょうか?
> 井手英策さんぐらいしか思いつかないです。
私は、井手英策氏が”近代主義の左派”かどうかは判断できませんが、井出氏が以前に北陸地方の社会を非常に評価された事に対して
前近代的な家制度のなごりが強く女性の地位が低い北陸地方の社会を評価するのか
という批判があったように思います。
投稿: Alberich | 2025年7月27日 (日) 18時44分
balthazar殿
>経済政策において左派が皮肉にも自由民主党しかいなかったから
申し訳ありません。仰っている事がよく理解できません。経済政策において自由民主党以外(野党)は小さな政府を志向したという事でしょうか?
>欧米の左派政党は1970年代経済成長で税収が増えた分を住宅政策などの給付にあて、
欧米では1970年代でもジョブ型雇用だったと思います。このため会社と従業員は指定された仕事をこなすというだけの関係で会社が従業員の住宅取得まで配慮しません。このため政府が労働者の住宅に配慮したのだと思います。一方日本では1970年代はメンバーシップ型雇用の全盛期だったと思います。このため会社が低金利の社内融資を行う等により従業員の住宅取得まで配慮したと思います。このため政府が住宅政策を行う必要が低かったのではないでしょうか?
>当時の日本の政権党の自民党のように減税はしていないのです。ところが当時の日本の「左派」政党はhamachan先生が言っているように「憎税」とばかり自民党以上に「もっと減税しろ!と言っていたわけです。
当時の日本は高度成長期で政府の財政は黒字で、それが将来も続くと予想されていました。このため政府が財政黒字を減税という形で国民に還元しようとした事は間違っていたとは思えません。
労働者は高度成長期は賃金アップが続くと予想されていました。しかし当時は現在よりも所得税の累進度がきつく賃金が上がるとそれ以上に税金の負担率が上がりました。また当時は”黒四”(9・6・4)とか”東郷さん”(10・5・3)と言われていて、(与党の支持層である)農家や自営業者は(野党の支持層である)労働者より所得の捕捉率がかなり低かったそうです。このため労働者は同程度の収入の農家や自営業者よりかなり多くの税金を払っていたそうです。
このため私は、労働者を支持層とする「左派」政党が労働者の減税を要求した事は真っ当な事だと思います。
>しかし…、結局ほとんどお金は出てこなかった。
balthazar殿は民主党政権以降の自民党の経済政策(アベノミクス)はどう評価されますか?
安倍氏が黒田氏を日銀総裁に任命後、日銀は大量の国債を購入しています。このため政府は安心して国債を発行できるようになりました。黒田氏の総裁在任中に日銀の国債保有量は何百兆円も増えました。これは政府がそれだけの国債を安心して発行できたという事であり、その額の埋蔵金を見つけた事に近いと思います。
私は、黒田氏を日銀総裁に任命する事により日銀にとんでもない額の(準)埋蔵金を作らせた自民党の老獪さには背筋が寒くなりますし、愚直に役所の帳簿を調べてわずかな額の埋蔵金しか見つけられなかった民主党の稚拙さは哀れに思います。
>トラスショックはトラス氏が財源について何も語らなかったから起きました。
トラス氏の計画はコロナで疲弊した庶民層を財政的に支援するものでした。トラス氏の計画が中止になったので財政危機はなくなりましたが庶民層への支援もなくなりました。このためトラス氏のいる保守党の人気は下がり次の総選挙で保守党は歴史的大敗をしました。歴史的大勝をした労働党ですが政権後に庶民層への支援を行わなかった(できなかった?)ために支持率が急降下し現在は第3の政党と労働党と保守党がほぼ同じ支持率だそうです。第3の政党はEU離脱の推進者で離脱決定の際に”Independence Day!”と叫んだ方が党首です。
次の総選挙でIndependenceDay氏が首相になっても庶民層への支援を行わなかったら第4第5の政党が出てきて同じ事の繰り返しだと思います。それを防ぐためには富裕層に増税してそれを財源に庶民層への支援を行うべきだと思いますがイギリスでは富裕層への増税は困難なようです。
私は、富裕層等の国の上級層が必要な額の税金をきちんと払って国を支えるつもりがなければ困窮する庶民層との対立が激化し、どんなに財政規律を守っても国はどんどん衰退していくと思います(国破れて財政規律あり?)
>それからイーロン・マスク氏が大批判したトランプの減税法案も財政赤字が懸念されているので財政赤字を減らすために、それを減らすためにしっかり低所得層のメディケアを削減する措置が盛り込まれていました。
balthazar殿は大金持ちを減税するために低所得層への支援を削減するこの法案をどう評価されますか?
私は、この法案は社会民主主義的な所得の再分配とは真逆の内容であり全く評価できません。なお低所得層のメディケア削減で減らせる財政赤字より大金持ちへの減税で増える財政赤字のほうがずっと多いそうです。
投稿: Alberich | 2025年7月27日 (日) 18時52分