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2025年7月 4日 (金)

今回は連合は何勝何敗になるか

参議院選挙が公示され、メディア上はもう派手だけどいかがわしいメディア芸人系ばっかりがもてはやされていますが、本ブログはそういう連中じゃなくって、地味だけどとてもまっとうな労働組合系の候補者の行方に注目しています。

過去3回の参議院選挙比例代表区の当落結果は次のようになっていましたが、

連合は8勝4敗

小林 正夫 268,317 電力総連
浜口 誠 265,756 自動車総連
矢田 稚子 213,323 電機連合
川合 孝典 193,945 UAゼンセン
難波 奨二 190,876 JP労組
江崎 孝 183,618 自治労
那谷屋 正義 175,756 日教組
石橋 通宏 170,338 情報労連(以上当選)

田城 郁 113,182 JR総連
藤川 慎一 112,070 JAM
轟木 利治 107,780 基幹労連
森屋 隆 101,652 私鉄総連

労働組合は8勝2敗

田村麻美(国 UAゼンセン) 259,467票

礒崎哲史(国 自動車総連) 258,345票

浜野喜史(国 電力総連) 256,259票

石上俊雄(国 電機連合) 192,124票 落選

岸真紀子(立 自治労) 157,848票

水岡俊一(立 日教組) 148,309票

小沢雅仁(立 JP労組) 144,751票

吉川沙織(立 情報労連) 143,472票

田中久弥(国 JAM) 143,343票  落選

森屋隆(立 私鉄総連) 104,339票

労働組合は8勝1敗

竹詰仁(国民、電力総連)238,956 当選 

浜口誠(国民、自動車総連)234,744 当選 

川合孝典(国民、UAゼンセン)211,783 当選 

鬼木誠(立憲、自治労)171,619 当選 

矢田稚子(国民、電機連合)159,929 落選

古賀千景(立憲、日教組)144,344 当選 

柴慎一 (立憲、JP労組)127,382 当選

村田享子(立憲、基幹労連)125,340 当選

石橋通宏(立憲、情報労連)111,703 当選

さて今回、立憲民主党と国民民主党から立候補している労働組合系の候補者は、次のようになっています。

立憲民主党:

小沢雅仁(JP労組)

岸真紀子(自治労)

郡山玲(JAM)

水岡俊一(日教組)

森屋隆(私鉄総連)

吉川沙織(情報労連)

国民民主党:

礒崎哲史(自動車総連) 

田村麻美(UAゼンセン)

浜野喜史(電力総連) 

平戸航太(電機連合)

 

 

 

 

 

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コメント

 貴重な情報をありがとうございます。さすがはhamachan先生。
 この名簿を見ていると立憲民主党も国民民主党も分裂している場合でない事が良く分かりますね。せっかく日本のナショナルセンターが全労連の衰退で連合に一本化されつつあり、なおかつ労働者を代表する政党も共産党の衰退に歯止めがかからない有様でこちらも旧民主系による統一のチャンスが巡ってきているのに。

 まあ、民主党が鳩山兄弟と言う世襲のブルジョア政治家(^^;の主導で造られた事で結党当初から性格があいまいになっていてそれが今も尾を引いているからなのでしょうけれども。

 かつて労働者を代表する政党を標榜していたはずの社会民主党はとうとうラサール石井氏を引っ張り出してくるとは…。
 出る方も出る方だし、出す方も出す方だよね、としか申し上げられません。

 余談ながら、ラサール石井さんはああ見えても井手英策さんの高校の先輩にあたる方らしいですね。
 今気づいて大笑いしてしまいました(^^;
 
 調べたらお二人の卒業された高校は政治家になられた方がたくさんいらっしゃるのでラサール石井さんが政治家を目指しても別におかしくはない事になりますが(^^;

余談にだけ反応しますと、Wikiを見ると、ラサール出身者が政治・行政、学術、経済、マスコミ等々にずらりと並び、芸能・アーチストにもそれなりにおりますね。
私が若い頃は、ラサール出身の異色タレントとしては「ピーター」こと池端慎之助が有名でしたが。
まあ、社民党もほぼ消滅寸前なので、藁にも縋る気持ちはわかりますが。

 皆さん、こんにちは。

>せっかく日本のナショナルセンターが全労連の衰退で連合に一本化されつつあり

 全労連は医療関係の労働組合では主流派組合です(日本医労連)。それ故、中央労働委員会の労働者側委員にも委員を出しております。

 全労連は他に郵政産業労働者ユニオンや企業外労働組合などを持っています。
 日本のナショナルセンターが連合に一本化される日は来ないと思っています。

全労連が連合より小規模でもれっきとしたナショナルセンターであることは確かです。
ただ、上記の10人は、連合がそのホームページで(立民や国民のほかの連中はどうでもいいから・・・とは言わないまでも)これだけは何としてでもと推している組織内議員候補であるわけですが、そういう意味での組織内候補者というのは全労連にはいないようです。

前回も前々回も立憲民主党の連合議員の最高得票数は国民民主党で落選した連合候補者の得票数を下回りました。つまり立憲民主党の連合議員は国民民主党から出馬していれば全員落選した事になります。立憲民主党の連合議員は
  立憲民主党から出馬してよかった
と思っているかもしれませんし、国民民主党で落選した連合候補者は
  立憲民主党から出馬していれば議員になれたのに
と思っているかもしれません。
前回の国民民主党と前々回の立憲民主党の
 (名) 党名得票数/比例区得票数
 (連) 連合候補者得票数合計/比例区得票数
 (非) 非連合候補者得票数合計/比例区得票数
 (数) (連合当選者数, 非連合当選者数)
は以下の通りです。前回の立憲民主党は辻元清美氏名の得票が約40万票あったので数値が少し異なりますが、その分を除けば前々回とほぼ同じです。
   (名) 立:84%  国:70%
   (連) 立: 9%  国:27%
   (非) 立: 7%  国: 3%
   (数) 立: (5,3)  国: (3,0)
つまり立憲民主党は政党名の得票や連合以外の候補者の得票の割合が多いので連合候補者は実力以上(失礼!)の成果を出せたのだと思います。国民民主党では連合以外の候補者の得票は非常に少ないです。
しかし国民民主党にとって今回の選挙は従来とは状況が異なると思います。立花某氏ではありませんが ”※※万円の壁をぶっ飛ばせ!” というキャッチフレーズが受けてこれまでにない層から支持されているので序盤の分析では全国区で7±2議席の獲得が見込まれるそうです。連合以外の候補者で10万票以上得票できる方は少ないと思うので、今回は連合の候補者をもう少し増やしても良かったのではないかと思います。
このブログの以前の記事で
  風にたゆたう浮動票のようないい加減な精神の連中、もっというとインチキっぽい毛ばりにホイホイ食いつくような
  あんまり知能の高くない連中に的を絞って餌をバンバン投げ込んだ方が、効率的に新たな票を獲得できると、
  まあそんな風に考えているのではなかろうか、と思われてなりませんね。
という記述がありました。連合の幹部の方は、”インチキっぽい毛ばりにホイホイ食いつくようなあんまり知能の高くない連中”からの票で連合の議員が増える事をどの様に評価されているのでしょうか?
  どんな人からの票でも、それで連合の議員が増えれば良い
という考えでしょうか?それとも
  連合の議員が増えなくても良いので連合の方針の反する人からの支持を求めるべきでない (渇すれども盗泉の水を飲まず)
という考えでしょうか?
これって全くの素人の感想ですが、労働組合が支援団体である立憲民主党や国民民主党は”族議員”を育成しないのでしょうか?例えば農業団体(農協)が支援している自民党には農協出身の議員もいらっしゃるようですが、農業政策は”農林族”と呼ばれるプロパーの議員が中心に行っています。

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