大木正俊・鈴木俊晴・植村新・藤木貴史『労働法判例50!』
https://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641243835
事案を読む際に着目すべき点を《読み解きポイント》で,判決文・決定文の示した要点を《この判決/決定が示したこと》で明確に示して,事案と判旨だけでは難解な事例もしっかり理解できる。体系的な理解を促すIntroductionや《解説》で着実な理解に導く。
百選でも200でもなく、たった50の超重要判例に絞って、懇切丁寧に解説しています。
でも、本書を開いて驚愕したのは、その中身ではありません。
冒頭の「はしがき」で、著者4人とおぼしき人々が、「労働法教科書私の推し本発表会!」てのをやっていて、
F氏は、O先生らによる『ストディア労働法』を、
O氏は、M先生の『プレップ労働法』を、
S氏は、M先生の『労働法』を、
それぞれ推していて、ふむふむ、なるほどと、思っていたら、その次に地雷が仕掛けられていました。
U氏:H先生による『ジョブ型雇用社会とは何か』は新書ですが教科書としても使えます。・・・・
いやいや使えませんって。新書で使えるのはM先生のでしょ。
つか、拙著を労働法の教科書に使おうというのは無謀にもほどがあると思いますよ。
ちなみに、「はしがき」の最後には、「以上の会話は著者の一人である大木の創作です。実在の人物や団体などとは関係ありません」という断り書きがあります。いやいや、実在の人物じゃないと言われても・・・・・
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