西武池袋店長に労組委員長
日経新聞によると、そごう・西武は、西武池袋店長に売却反発のストを主導した労組委員長を充てることにしたようです。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC232J80T20C25A4000000/
そごう・西武は23日、旗艦店の西武池袋本店(東京・豊島)の店長に労働組合の寺岡泰博中央執行委員長(54)をあてる人事を発表した。久保田俊樹店長は顧問に就く。寺岡氏は2023年にセブン&アイ・ホールディングス(HD)によるそごう・西武の売却に反発してストライキを主導した経緯がある。従業員の信頼が厚い寺岡氏を店長に据えて年内に予定する西武池袋本店の改装開業に備える。 ・・・・
労組幹部経験者が経営陣に入っていくのは、戦後日本ではよく見られる光景ですが、つい先日ストライキを敢行した組合の委員長をそのまま持ってくるというのは、あまり聞いたことはありませんね。
というニュースに合わせたわけではないのでしょうが、先週末に発行された『日本労働研究雑誌』の5月号は、「ストライキ」を特集していて、禹宗杬、島西智輝、齋藤隆志、新川敏光、井川志郎といった方々の論文に並んで、なんとこの寺岡委員長らへのインタビューが載っています。
インタビュー
企業の組織再編と労働運動─そごう・西武労働組合のストライキをめぐって
寺岡 泰博(そごう・西武労働組合中央執行委員長)
西嶋 秀樹(髙島屋労働組合中央執行委員長,UA ゼンセン流通部門百貨店部会長)
首藤 若菜(立教大学教授)
西村 純(中央大学准教授)
鈴木 恭子(中央大学准教授)
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お家騒動が必ずしも悪いとは思いませんが、整合性の取れる別の枠組でやるべきでしょう。
投稿: kaya | 2025年4月29日 (火) 10時53分