経済同友会がエッセンシャルワークへの職種別最低賃金導入を提言
日本の最低賃金の歴史を知る人は、経営側は長らく産別最賃なんか要らない廃止しろと言い続けてきたと知っているだけに、今回のこの経済同友会の提言に驚くかも知れません。
政策提言 企業と人材の流動化により中堅・中小企業の付加価値の創造と日本経済の復活を
企業と人材の流動化により 中堅・中小企業の付加価値の創造と日本経済の復活を(本文)
この提言の中で、経済同友会は明確にこう言っています。
①職種別最低賃金制度の導入
デスクワーク領域からエッセンシャルワーク領域への労働移動にあたっては、給与ギャップが生じることが課題となる。その縮小を図るため、従来の施策に加えて、「1.成長を加速させる支援」に記載した提言を踏まえた施策を着実に実行し、生産性を向上させる一方、エッセンシャルワーク領域については、より高水準の最低賃金の設定を可能にすべきである。
具体的には、中央最低賃金審議会において、エッセンシャルワーク領域の特定最低賃金8についても改定額の「目安」9を示し、これを参考に、地方最低賃金審議会において、地域の事情を踏まえて審議を行い、都道府県ごとに必要職種の最低賃金を上げていくことが必要と考えられる。
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