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2025年3月22日 (土)

職場内の婚姻については、既に、3組の実例@宮崎産業経営大学

ここ数日で急激に話題が盛り上がりかけた例の宮崎産業経営大学法学部の職場内結婚を理由とする雇止め事件ですが、急転直下解決したようです。

宮崎産業経営大学 結婚雇い止め訴訟 和解成立

 宮崎市の宮崎産業経営大学で助教を務めていた女性が同僚との結婚を報告したら雇い止めにあったとして大学側を訴えた裁判で21日、宮崎地方裁判所で和解が成立したことが分かりました。
 大学側が雇い止めを撤回し、女性は来月以降も教員として働き続けるということです。・・・

同大学のホームページには、このような告知がアップされていましたが、

お知らせ

 係争案件については、和解が成立致しました。本学園は、処分を撤回し、二人の教職員については、従前のとおり、本学園のために頑張っていただくことになりました。
 宮崎産業経営大学は、大学が県内唯一の法学部を擁する大学として、在学生に対し今後も引き続き良質な教育を提供できるよう、すべての教職員、とりわけ女性の教職員の良好な就労環境を整え、二人の教職員の協力も得て、健全な大学運営を行ってまいります。 
 なお、本学園では、職場内の婚姻については、既に、3組の実例があることを申し添えます。

この最後のセンテンスがとても気になりました。わざわざこれを付け加えるということは、何かのメッセージであるように感じさせます。すでに3組も職場内結婚があるというのは、その3組すべてについて結婚を理由として退職してもらったというのでない限り(さすがにそういうことを得々とこの文書の中に書き込もうとするほどこの大学の当局者の感覚が鈍いわけではないでしょう)、それら前例については夫婦で同一職場で働いているということのように思われます。

とすると、本件について雇止めや配置転換をしたことには、単に同僚間で結婚したというだけではない、何か表に現れていない組織内の事情がありそうに見えます。そして、それをそれとなく示唆するために、わざわざ一見リダンダントに見える最後のセンテンスを付け加えたように見えます。

とはいえ、それを表にする気はないので、わざとこういう意味不明なような文書になってしまったのではなかろうか。それ以上は想像の域を超えますが、とにかく報道されているだけの田舎大学のけしからん話ではなさそうに思えます。

 

 

 

 

 

 

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コメント

> 何か表に現れていない組織内の事情がありそうに見えます。

駄目なパターンとしては、「ジャニーさんが認めないとジャニタレは結婚できません」みたいな可能性があるんだけど、
「結婚した例はあります」だけだと、それも排除できてない。

さすがhamachan
読みが深い

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