三柴丈典編『コンメンタール 労働安全衛生法』
三柴丈典編『コンメンタール 労働安全衛生法』(法律文化社)をお送りいただきました。ありがとうございます。
https://www.hou-bun.com/cgi-bin/search/detail.cgi?c=ISBN978-4-589-04362-7
労働安全衛生法の体系書。各条文の趣旨のほか、制度史、適用の実際(関係判例、監督指導実務)、関係規定にも言及。規制の趣旨と課題を深く理解し、法目的の実現に向けて努力するという理念が込められた大著。編者が独自に整理再編した概要を付した。
これは外観においても内容においても超弩級のすごい本です。まずもって、本書はB5版で各ページ左右二段組みで1600ページ。もう字がいっぱい溢れています。
コンメンタールなので、基本的には必要のつど、関係部分を拾い読みするというのが正しい使用法なのでしょうが、各条文ごとに、趣旨、内容、沿革、運用等がびっしり書き込まれて、ぱっと開いたページを何気に読み出すと、思わずそのまま読みふけってしまいたくなるところが結構あります。
たとえば、先日国会に提出された安衛法改正案で50人未満に拡大することになっているストレスチェックですが、1229ページ右段から1234ページに書けて沿革が詳細に記述されています。また、1471ページ以下では「心身の状態に関する情報の取扱い」(104条)に関わって、多くの裁判例が詳細に紹介されています。
« 年次有給休暇取得率65.3%@『労務事情』2025年4月1日号 | トップページ | 志水深雪(龔敏)『雇用契約における明示条項と黙示条項』 »
« 年次有給休暇取得率65.3%@『労務事情』2025年4月1日号 | トップページ | 志水深雪(龔敏)『雇用契約における明示条項と黙示条項』 »
コメント