「日本の中小企業とジョブ型雇用」@『I.B企業特報』新春特別号
福岡で発行されているデータ・マックスの『I.B企業特報』新春特別号に、「日本の中小企業とジョブ型雇用」を寄稿しました。
近年「ジョブ型」が流行しているが、かつて高度成長期にも職務給が流行していた。日本ではジョブ型は目新しいものとして売り込まれるが、実は世界的に見れば産業革命期以来の古くさい仕組みである。また世界的にはジョブ型からの脱却を唱道する声もある。むしろ日本的なメンバーシップ型は、非正規労働や女性、高齢者の働き方との矛盾ゆえに見直しが迫られている。一方、中小企業はジョブ型ではないが、大企業的なメンバーシップ型とも異なる面がある。伝道師の売り歩く「ジョブ型」に惑うことなく、自社の寸法に合わない過度なメンバーシップ型を脱ぎ捨てた方がよい。・・・・
拙稿のほかにもなかなか読みでのある文章が載っていますね。
冒頭は井上智洋さんの「汎用AI出現前夜に私たちは何をなすべきか」、次は橘玲さんの「巨大プラットフォーマーが経済生態系をつくる時代」と、骨太の論考が並んでいます。
ちなみに、拙論の後には、植草一秀×原口一博の対談「ザイム真理教から脱却して日本再生を」なんてゲテモノも載ってますし、その次には池田信夫「SNSがシルバー民主主義を破壊して政治が衆愚化する」なんてのも載ってますので、まあ全体として楽しめます。
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> 非正規労働や女性、高齢者の働き方との矛盾ゆえに見直しが迫られている。
> 自社の寸法に合わない過度なメンバーシップ型を脱ぎ捨てた方がよい。
> 会社法の大改正で、コンプライアンスという言葉が生まれ、以降は会社の法令遵守が厳しくなりました。
> 刑事事件に発展してもおかしくない性的な相談なら、コンプライアンス部は当然、社内弁護士(社外弁護士から通報する制度を導入する企業もある)に繋ぎましょう。
https://article.yahoo.co.jp/detail/6cce6431a732c17c70cfbc9b6db7ccdf9e2cfa26
零細な自営業だったら、コンプライアンス部も社内弁護士もいないでしょう。
コンプライアンス違反が常態化しているってことなんですかね?
行政様の見解を是非、お聞きしたいですね。
「もしもいるのであれば、活用したらいいでしょう」くらいの提案だったら、同感だったのですが。
投稿: koko | 2025年1月31日 (金) 09時20分