読売新聞11月2日夕刊の「解題新書」で拙著書評
先週土曜日の夕刊だったので見逃していましたが、11月2日夕刊の読売新聞の「解題新書」という書評コラムで、拙著が取り上げられていました。
書評者は中北浩爾さんで、取り上げられているのは拙著『賃金とは何か』のほかに、近藤絢子さんの『就職氷河期世代』と満薗勇さんの『消費者と日本経済の歴史』です。どちらも大変すぐれた本なので、これらと並べて取り上げていただいたことは嬉しい限りです。
中北さんは冒頭、「日本社会は閉塞感に覆われている。歯止めがかからぬ少子高齢化、物価高に追いつけない賃金、拡大する経済格差など、一筋縄ではいかない問題ばかりだ。このようなときこそ、歴史をさかのぼりつつ、日本社会を深く理解することが必要ではないか。」と述べて、この3冊の本を紹介していきます。
拙著については、「上がらない賃金については、濱口桂一郎『賃金とは何か』(朝日新書)が包括的な分析を加える。濱口によると、ポイントの一つは、欧米のジョブ型社会とは違い、日本は雇用契約に職務が明記されず、所属する会社の命令で職務が定められるメンバーシップ型社会であることだ。・・・」と、丁寧に紹介していただいています。
また、満薗さんの本の最後のところで、「こうした主張は、消費者という観点が賃上げを抑制した一因とみる濱口とも共通する」と、さりげなく触れていただいています。
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