働く高齢者増 問われる「定年」@読売新聞
昨日(10月20日)付けの読売新聞で、編集委員の猪熊律子さんが「働く高齢者増 問われる「定年」というほとんど一面全部使った長大な記事を書いていますが、そこにわたくしも登場しています。
https://www.yomiuri.co.jp/life/20241019-OYT1T50123/
この疑問にずばり答えたのが労働政策研究・研修所長の濱口桂一郎氏の著「ジョブ型雇用社会とは何か」(岩波書店)だ。濱口氏によると、本来、定年は一定の年齢に達した時に労働契約を終了する「強制退職年齢」の意味を持つ。それが今では、正社員としての雇用契約を終了し、高い賃金を一気に引き下げる「処遇精算年齢」の意味へと変わった。背景には年功賃金制の存在がある。
もともと年功賃金制は、終戦直後、年齢とともに上がる生活費を賄うための生活給として作られた。しかし、高度成長期に企業が「能力」の上昇によるものとしたため、高くなった賃金を引き下げることが難しくなった。60歳を超えた途端、能力が突然落ちるわけではないからだ。だが、高い賃金をいつまでも払い続けるわけにはいかない。そこで多くの企業が選んだのが、60歳でいったん処遇を精算した上で新たな契約を結び直し、嘱託などで 定年前より低い賃金で65歳まで再雇用するやり方だ。・・・・
« What Is “Job-based Employment” (Job-gata koyō)?@『Japan Labor Issues』 Autumn 2024 | トップページ | 令和6年度労働関係図書優秀賞に、鈴木誠『職務重視型能力主義』と吉田誠『戦後初期日産労使関係史』 »
« What Is “Job-based Employment” (Job-gata koyō)?@『Japan Labor Issues』 Autumn 2024 | トップページ | 令和6年度労働関係図書優秀賞に、鈴木誠『職務重視型能力主義』と吉田誠『戦後初期日産労使関係史』 »
コメント