大久保幸夫『マネジメントのリスキリング』
大久保幸夫『マネジメントのリスキリング ジョブ・アサインメント技法を習得し、他者を通じて業績を上げる』(経団連出版)をお送りいただきました。
働く人々や働き方の多様化、「人的資本経営」への関心の高まりなどを受けて、日本企業は今、従来のマネジメントのあり方を大きく変革する必要に迫られています。また、そのために、マネジャーのマネジメントスキルの再開発・再教育が喫緊の課題となっています。
マネジメントの役割は、「他者を通じて業績を上げる」ことです。本書は、マネジメントの基本技術である32の「ジョブ・アサインメント」(日常のマネジメント行動)の解説を中核に、マネジメントのポイントをテーマ別に整理し、ジョブ・アサインメントの各項目とつないで詳しく説明しています。
マネジメント研修のサブテキストとして、また多面観察評価後の内省機会における思考の整理におすすめの一冊です。
【おもな内容】
第1章 キャリアとしての「管理職(マネジャー)」を考える
第2章 マネジメントには黄金法則がある ―ジョブ・アサインメント32の行動
第3章 業績を高める ―目標達成支援のマネジメント
第4章 人を育てる ―キャリア支援のマネジメント
第5章 やる気を引き出す ―エンパワーのマネジメント
第6章 効率を高める ―仕事と時間をデザインするマネジメント
第7章 価値を生み出す ―人的資本経営のマネジメント
第8章 テレワーク普及で求められるリモート・マネジメント
第9章 ダイバーシティの深化で求められる配慮のマネジメント
第10章 マネジメントの経験学習 ―多面観察評価を活かす
一番最後に,3人の名言が載っています。
人を用いるには、すべからくその長ずるところをとるべし。人それぞれに長ずるところあり、何事も一人に備わらんことを求めるなかれ。(徳川家康)
ダメな部下はいない。ダメなリーダーがいるだけだ。(ジャック・マー)
他人に花を持たせよう。自分に花の香りが残る。(斉藤茂太)
« 『労務事情 』2024年10月1日号に2本ほど | トップページ | 『改革者』で萩原里紗さんが拙著書評 »
コメント