石山恒貴,片岡亜紀子,北野貴大『キャリアブレイク 』
石山恒貴,片岡亜紀子,北野貴大『キャリアブレイク 』(千倉書房)をお送りいただきました。
日本の息苦しさを緩和する1冊。
離職休職の期間は、人生を不利にするブランク期間と呼ばれていた。
実際は、その空白期間には価値があり、まさにキャリアブレイクだった。
世界では一般的であるキャリアブレイクとはなにか。
その実態と、価値をキャリアブレイク実践者8名の詳細な分析から提示。
くわえて国際比較、歴史的背景、雇用システムの位置づけ、キャリア理論上の位置づけからも解説。
日本初のキャリアブレイクを学術的に分析した書籍。
石山さんが書かれた第2章の「キャリアブレイクの背景」では、日本的雇用の特徴を無限定総合職、標準労働者、マッチョイズムの3つとし、これらがキャリアブレイクをスティグマ化し、いかに困難にしてるかが論じられています。「履歴書の空白問題」などがそうですね。
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