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2024年8月30日 (金)

徳島県の隣県は兵庫県

地域最低賃金の最後に、徳島県が一気に34円も目安に上乗せしたことが話題ですが、

最低賃金、衝撃の引き上げ「徳島ショック」 知事介入で算出法を一変

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みんな徳島県の隣県というと四国の残り3県ことばっかり考えているみたいだけど、徳島の隣県、それも一番行き来しやすい隣県は兵庫県なんですよ。鳴門の渦潮の上を橋で渡ればそこは淡路島。最低賃金が1001円から1052円に上がった兵庫県です。

9784062731645_w そもそも、江戸時代には淡路島は蜂須賀家の徳島藩の領地で、幕末に家老稲田氏の一党が独立を目指して勤皇派になり、これでようやく洲本潘として独立できると思った瞬間に廃藩置県で全部ぱあになり、せめて徳島県から離れたいということで兵庫県に属したといういわく因縁があります。その経緯は船山馨の名作『お登勢』に描かれていますが、そういうわけで、文化的にも共通性の高い(淡路弁は徳島弁に極めて近い)淡路島が兵庫県という大都市を有する県に属していることは、今回の徳島ショックの背景として無視できないように思われます。

 

 

 

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コメント

 よく見ると徳島県の最低賃金は近畿圏で一番低い和歌山県の980円と一致しますね。偶然の一致とは思えません。「せめて近畿圏の一番低い所の和歌山県と同じくらいは払えるようにしないと人が来ないぞ」という危機感があったように感じます。

それが昨年までは考慮されていなかったのに、どうして今年は考慮することになったのか、までが知りたいところです。

個人的には、吉野川上流域の産業振興をあきらめ(切り捨て)、下流域でコンパクトな県経済を形成することに決めたのだと思います。農業は自営でやってくれ、労働者を雇うのではなく個人事業主が共同して事業を行う形にしてくれ、ということですね。商工会が手助けをできればよいのですが。そうでなければ、山超えて隣県に行ってくれってことですから。

昨年の徳島県の最低賃金は沖縄県と並んで全国で2番目に低かったんですね。沖縄県の賃金が低いのはなんとなく納得できます(失礼!)が、徳島県が沖縄県と同額でブービー賞だったというのは意外でした。
沖縄、四国、北東北各県の最低賃金は以下の通りです。
   青森 898 → 953
   秋田 897 → 951
   岩手 893 → 952
   香川 918 → 970
   徳島 896 → 980
   愛媛 897 → 956
   高知 897 → 952
   沖縄 896 → 952
これを見ると、昨年の四国各県の最低賃金は
  香川県だけ有意に高いが残り3県は全国最低レベル
だったようです。最低賃金の上げ幅が県ごとにばらつくようになったのは最近の事なので、何十年も前から
  徳島の隣県、それも一番行き来しやすい隣県は兵庫県なんですよ。
  鳴門の渦潮の上を橋で渡ればそこは淡路島。最低賃金が1001円から1052円に上がった兵庫県です。
という状況だったにもかかわらず徳島県の最低賃金は
  香川県以外の他の2県とほぼ同じで全国最低レベル
という状態が続いていたと思います。
これは、鳴門の渦潮の上を橋で渡って行ける淡路島は仰るように最低賃金が1001円から1052円に上がった兵庫県ですが、一次産業が主体で淡路島での求人はそれほど多くなく淡路島の人で足りてしまうので、徳島の人をわざわざ採用する必要がないからかもしれません。鳴門の渦潮の上を橋で渡って行ける淡路島を縦断してさらに橋を渡って本州まで行けば明石市や神戸市など求人の多い地域に行けますが、淡路島を縦断して通勤するのは現実的でないのかもしれません。

この指摘は、なるほど、ということで面白かったので参考にします。なるほど、徳島と兵庫の関係ですか。

ちょ殿

>それが昨年までは考慮されていなかったのに、どうして今年は考慮することになったのか、までが知りたいところです。

何の根拠もない下種の勘繰りですが、徳島県の知事が変わったからではないでしょうか?
現徳島県知事の後藤田正純氏は昨年4月に自民党の前参議院議員や6選を目指した現職を破って当選しました。後藤田氏は徳島で8回当選している代議士でしたが、2019年に5選を目指した当時の知事に反対して別の保守系候補を支援した事から地元の県会議員との関係が悪化し、2021年には徳島県連は党本部に次回選挙で後藤田氏を公認しないよう申し入れました。
20年間在職していた前知事やそれを支援していた地元議員を破って知事になっただけに、後藤田氏は”これまでのやり方を変えよう”(「カイカク」!)という考えが強く、それが最低賃金に対しても表れたのではないかと思います。
なお後藤田正純氏は中曽根内閣の官房長官で ”カミソリ” と言われた後藤田正晴氏の大甥(甥の息子)であり、水野真紀という女優の夫です。

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