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2024年8月15日 (木)

過去3decadesにおける賃上げ率とその時の首相名

岸田首相が退陣表明したので、改めて過去3decadesにおける賃上げ率の推移とその時の首相名をグラフにしてみました。『賃金とは何か』に使ったデータをちょっとだけ加工したものですが、これをみると、改めていろいろなことを感じさせられます。

賃上げという観点からすると、細川・(羽田・)村山内閣というのはベアが1%程度にまで下がった時代でありその点でそれに続く橋本龍太郎内閣とほぼ同じであり、鳩山・官・野田内閣というのはベアが完全にゼロであるという点においてそれに先行する小泉内閣やその後続内閣とまったく同じであり、第2次安倍内閣というのは官製春闘を掲げてほんのちょっぴりだけベアが復活した時代であり、岸田内閣というのは本当に久しぶりに(同じ宏池会の宮沢内閣時に匹敵する)高いベアが実現した時代であったことが分かります。

民主党政権が小泉内閣の延長線上に過ぎなかったことは事業仕分けにも示されていますが、賃上げに何ら関心がないという点でも同様であったようですね。

Shushoumei

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コメント

 連合東京が都知事選で蓮舫さんを支持しなかったことが色々言われましたが、蓮舫さんが民主党政権時代にやった事がまずかった、と言う見方はあまりなかった気がします。
 一応連合東京は共産党との連携を懸念していましたが、言わなかった蓮舫さんの「過去の実績」も考慮していたのでしょう。
 現に事業仕分けでの彼女の言動が未だにマイナスイメージとしてこびりついているようです。

 ついでに言えば蓮舫さんも「公的年金は破綻します。」と言っていた人でした。

> 蓮舫さんも「公的年金は破綻します。」と言っていた

拠出が強制か、任意か、が重要でしょう。是非はともかくとして現状、一部は任意ですので、一部は
積立になっている訳です。拠出が任意の部分については、私的な投資、保険、とは言えるでしょう。
拠出が強制である部分について、破綻するというのは、ちょっと意味が分からないですね。少子化で
今後、あまり徴収できないので、多くは期待できないですよ、というのは確かに言えると思います。
財政破綻というテクニカルタームがありますが、もしも仮にテクニカルな定義を準用するのならば、
予告した受給額が支払われないことを年金破綻と定義できますが、予告なんかされてないですよね。
極めて問題だったのは、強制であるにも拘わらず、「払わなければ受け取り額が少なくなる」という
ことを強調し、結果として、任意であるかのような印象操作を行ってしまった。拠出が任意であるの
なら、「割が合わないので払いません」と国民の多くが選択するので破綻するとなったのでしょう。

いんキャ様

失礼ですが、重大な事実誤認をなさっています。

>是非はともかくとして現状、一部は任意ですので、一部は
積立になっている訳です。

 公的年金はすべて賦課方式になっています。

 確かに年金積立金は膨大な額ですが、これは保険料率を抑えるために過去積み立ててきたお金を運用しているものです。
 一部は任意ですので、一部は積立になっているわけです、と言うのは国民年金の事を言われているのでしょうが、国民年金も1985年の厚生年金との統合前に賦課方式になっていました。

 まあ、旧民主党の皆さんはそう言う事も知らないで「自民党が作って」「官僚が運営しているから」「破綻するのだ」と考えていたのは明らかです。
 自分たちの作った案を本気で通そうとして、厚生労働省に試算させたら、全く使い物にならなかったことが分かり、あっさり引っ込めました。
 一応これも賦課方式でしたが、現行の方式よりも格差が酷くなる、という試算になりました。
 濱口先生の「ルポ年金官僚の書評を読んでみてください。
 全く持ってその通りとしか言いようがありません。
 
 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2024/08/post-681f85.html
 

すみません。賦課方式との対比で言う積立方式という意味ならば間違いでしょう。その違いは、
あまり本質的ではないと思うのです。
任意であれば、何らかの対価との引き換えに拠出して積み立てたと感じるのは自然と思います。
そのような印象操作が発生していたのでは?というのが趣旨です。
そして、根本的な「強制的な再分配」という意味では、任意の拠出はそこには入って来ません。

> きちんと保険料を払って支え合いに貢献したからこそ将来年金を受け取れるんじゃないかな?
> 未来の自分のために年金を受け取る権利を積み立てているって思えばいいのかな?
> そういうことだニャ
https://www.mhlw.go.jp/nenkinkenshou/screenreader/05.html

日本の公的年金について言えば国民年金もずっと任意ではなくて強制でした。
制度発足当初からそうです。
確かに以前は未納になったときは延滞金を課さず、そのままにしていることがほとんどではありました。
だから国民年金への加入は任意だと思っている人が多かったのかもしれないです。
でも今は未納になったら事情を汲んで免除にするか、あるいは財産を差し押さえるかしています。
これが本来のあり方です。

任意になっているのは月400円の保険料で200円の給付が受けられる国民年金の付加年金だけでした。
今は国民年金基金と言うのもあります。

年金が破綻する、と言われたのは制度が複雑で分かりにくい事と、政府に対する不信、政治不信の方が大きいと思います。

すみません。「原義」と「原義から派生したプロパーの用語」を私が書き分けできていないことが
プロパーの方に混乱を与えてしまっていると思います。例えば、任意の原義では、免除要件に該当
する場合、「免除を申請して払わない」「申請せずに払う」が選択できるのならば、その支払いは
任意というようなことです。確かに、そういう場合もあるが、基本的には強制であると考えます。

> 保険料の免除・納付猶予や学生納付特例の承認を受けた期間がある場合は、保険料を全額納付した場合と比べて年金額が低額になります。納付猶予や学生納付特例の期間は年金の受給資格期間として計算されますが、年金額には反映されません。しかし、上記の期間の保険料を、後から納付(追納)することにより、老齢基礎年金の年金額を増やすことができます。
https://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/menjo/20150331.html

balthazar殿

>現に事業仕分けでの彼女の言動が未だにマイナスイメージとしてこびりついているようです。

事業仕分けでの蓮舫氏の言動といえば、スパコン開発計画に関する
  2番じゃダメなんですか?
という発言が有名ですが、私はこの発言はこのプロジェクトに対する極めて真っ当な批判だったと思います。私は、蓮舫氏はこの発言に対する批判にはきちんと反論すべきだったと思いますが、なぜか沈黙しています。蓮舫氏自身が内容をよく理解していなかったのかもしれませんし、ノーベル賞受賞者を含む(スパコンは専門外の)著名人から批判が殺到したので正論を述べても理解されないと思ったのかもしれません。
なお、いくら蓮舫氏でも専門的なプロジェクトに対して自分の感想だけで批判したわけではありません。事業仕分けではそれぞれの分野の専門家の意見を参考にしたといわれています。スパコン開発計画では金田康正氏の意見を参考にしたそうです。金田氏は当時は東大計算機センターの教授でしたが世間では円周率の計算で有名でした。90年代に日本の大手電機メーカー各社がスパコンの新機種を開発するとそれを使って円周率の世界記録を更新しました。スパコンの利用経験と言う点では世界的にトップクラスの方だったので、その意見を参考にしたのだと思います。

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