『賃金とは何か』は岸田総理の退陣表明に間に合った
岸田首相、自民党総裁選に出馬しない意向固める 官邸で記者会見へ
自民党総裁の岸田文雄首相(67)は14日、9月の自民党総裁選に出馬しない意向を固め、与党幹部に伝えた。首相は6月21日の記者会見で「道半ばの課題に結果を出す」と語って続投に意欲を示していたが、内閣支持率が低迷し、党内の求心力が急速に落ち込むなか、これ以上の政権運営を続けることはできないと判断した模様だ。
同日午前に首相官邸で記者会見を開き、自民党総裁として1期目の任期満了を迎える9月末をもって退陣することを正式に表明する。
新聞政治部記者をはじめ、政治関係の皆さんはお盆休み返上でご苦労様です。
わたくしの方は、このニュースを聞いて、『賃金とは何か』を先月7月20日に刊行しておいてよかった!と感じたものでした。
というのも、本書の「はじめに」では、読者の「つかみ」として、冒頭岸田総理がいかに職務給を熱心に謳い上げているかを縷々述べたうえで、その宏池会の大先輩である池田総理が、ちょうど60年前にやはり職務給を熱心に唱道していた話を述べて、さてその職務給というものの歴史はですね・・・と、戦前来の賃金制度の経緯を説明していくという構成になっていまして、初めに出てくる岸田総理に辞められてしまったらその構成が崩れてしまうんですね。
実は、本書刊行の少し前の段階で、朝日新書の編集者との間で、「岸田さん大丈夫ですよね、いきなり辞めたりしませんよね」「せめて刊行日まではもっててほしいね」という風な会話をしておりました。
まあ、刊行から一か月足らずで退陣表明ということになったわけですが、でも何とか間に合ったわけで、まあよかったね、と。
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