國武英生・淺野高宏編『労働者の自立と連帯を求めて』
國武英生・淺野高宏編『労働者の自立と連帯を求めて』(旬報社)をお送りいただきました。昨年逝去された道幸哲也先生の遺稿+弟子たちの解説という本です。
https://www.junposha.com/book/b644371.html
働く者にとって労働法はなぜ必要なのか
労働組合に求められているものは何か
研究者は何を探求すべきなのか
労働法学者としての生涯と労働法の理論的基礎を描き出す珠玉の40篇
どれも重要な論点ですが、やはり第4章の「労使関係における集団的性質」に納められた5編の論文が、今日的には極めて重要な論点を提起しているように思われます。特に、「従業員代表制の常設化よりも労組法の見直しを」は、経団連も連合型労働者代表制案に接近してきている現在、ものごとを根本から考えてみる上でとても重要です。
第1章 労働法を学ぶ意味
第2章 労働者の自立と労働契約法理
第3章 労働組合と不当労働行為
第4章 労使関係における集団的性質
第5章 ワークルール教育の広がり
第6章 労働委員会と紛争解決
第7章 労働法教育と研究活動
第8章 遺作
« 森川正之編『コロナ危機後の日本経済と政策課題』 | トップページ | 小西康之『働く世界のしくみとルール』 »
コメント