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2024年3月 4日 (月)

大卒が高卒ジョブに就くという話

Insider ビジネスインサイダーに、「アメリカでは、大卒者の半数近くが飲食サービスや小売業といった「高卒レベルの仕事」に就いている —— 最新報告」という翻訳記事が載っていて、たぶん途中までは日本の読者もそれほど違和感を感じずに読んでいくのだろうと思うのですが、そこはやはりジョブ型社会のアメリカの話なので、こういう当たりで「あれ?」と感じるはずです。

アメリカでは、大卒者の半数近くが飲食サービスや小売業といった「高卒レベルの仕事」に就いている —— 最新報告

2つの調査会社が共同でまとめた最新報告書によると、アメリカでは大学で最近学位を取得した人の約52%が卒業後1年以内に大卒資格を必要としない仕事に就いているという。・・・

では、大学卒業後に高卒レベルの仕事に就いた新卒者は5年後にどうしているかというと、一般事務(109万人)や販売監督(100万人)、小売販売員(75万9000人)、営業(61万1000人)、事務補助(60万2000人)といった仕事に就いている人が多い。

英語ではこうです。

Within a year of graduating, about 52% of people who recently earned bachelor's degrees in the US are working jobs that don't require a college education, according to a new joint report by two research firms.・・・

For graduates working high school-level jobs five years after finishing college, the most common occupations are clerk (1.09 million graduates), sales supervisor (1 million), retail sales worker (759,000), salesperson (611,000), and secretary (602,000).

たぶん、圧倒的に多くの日本人は、これらが大学の卒業証書まで得た者が就くのが問題になるような高卒用の仕事だというのがあんまり理解できないのではないでしょうか。

でも、そうなんです。ジョブ型社会ではこれらはいったんそこに就いたら、一念発起して何かスキルを得て別のジョブに転職するのでない限りずっとその仕事をし続けるのが当然であるようなジョブなんです。そのうちにより高度な仕事に人事異動してくれるのが当然のメンバーシップ型社会ではないのです。

一般事務であれ営業であれ、日本の普通の事務系ホワイトカラーサラリーマン男女が「入社」して最初に必ずやる仕事というイメージでしょう。それらは大卒ともあろう者が就くべきではない行き止まりの低級ジョブだという風には誰も思っていないでしょう。

学歴過剰という話は世界中でよくありますが、それがどういう現れ方をするのかは雇用システムによって様々であることがわかります。

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コメント

日本では、同じ業務でも年数を経ることで習熟する、という考え方をしますね。
公務員の定員削減は、この考え方が基になっていると思います。習熟したんだから、それまで10人でやっていたのと同じ業務量は9人でこなせるはず、なので1人削減する、というふうにね。

>公務員の定員削減は、この考え方が基になっていると思います。習熟したんだから、それまで10人でやっていたのと同じ業務量は9人でこなせるはず、なので1人削減する、というふうにね。

 でも公務員は異動が頻繁に行われます。
 だから「担当者が代わったから分かりません、と言われました」との批判があります。。
 また、専門性が高く、内容の似た業務の間で異動するのであれば仕事の習熟度は高まり、専門性も高くなりますが、途中で「総務」「庶務」と言う業務に異動になり、せっかくの習熟度、専門性が途切れてしまう、と言う事も結構あります。

 公務員の定数削減は他の事情によるところが大きいと思います。

 

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