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2024年2月 5日 (月)

働く/働かない×おじさん/おばさん

なんだか某方面から「おばさん」という用語が差別的で不適切だという声があり、それなら「おじさん」も不適切じゃないか云々という声もあるようですが、いささか違和感があり、2年半ほど前にこんなことを書いていたな、と思い出したので、再掲しておきます。

「働かないおじさん」は年齢差別か?

一昨日、慶應義塾大学産業研究所HRM研究会の35周年シンポジウムに参加し、報告と討論をしてきましたが(zoomで)、その中身はそのうち中央経済社から出版されるとのことなので、詳しくはそちらをどうぞなのですが、その最後あたりでややトリビアな、というかトリビアに見えるエピソードがあり、たぶん本には出てこないと思うので、ちょっと紹介しておきます。

https://www.sanken.keio.ac.jp/behaviour/HRM/

私は例によって「ジョブ型VSメンバーシップ型と労働法」という話しをしたのですが、そのなかで私自身もマスコミから何回も取材されたトピックである「働かないおじさん」云々という言葉を使ったんですが、パネルディスカッションの最後のあたりで、フロア(といってももちろんzoomの聴衆)の方から「働かないおじさんという言い方は差別的じゃないか、政治的に正しくないぞ」というような意見があったようです。

司会の八代さんからそういう意見があったと紹介されたので、その場でお答えしたのは、「働かないおじさん」とだけ言って「働かないおばさん」と言わないのは男女差別的だったかも知れない。かつての日本型雇用では女性正社員は結婚退職が前提なので「働かないおばさん」は存在しえなかったけれども、均等法後は「働かないおばさん」も出てきたので。

しかし、もし働かない「おじさん」という言い方が年齢差別的だという趣旨ならば、それはそもそも日本型雇用システムそのものが入口から出口まで年齢を最も重要な基準とする仕組みであるがゆえに発生する現象なので、言葉だけポリコレで叩いても意味がない。というようなことを喋った記憶があります。

日本型雇用で得をするのは若い男性であり、損をするのは中高年と女性だという話は報告の中でしておいたつもりなので、最後にポリティカルコレクトネスで批判を受けるとは意外でした。世の中、結構表層的な脊髄反射でものを言う人が多いんですね。

40歳定年だの、45歳定年だのといった妄言が繰り返しなされる所以もまさにそこにあるわけですから。

 

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コメント

> 日本型雇用システムそのものが入口から出口まで年齢を最も重要な基準とする仕組みである

「おじさん=働かない高給取り」でも、「おじさん=能力の高い高給取り」でも
年齢差別的、性差別的な生活給が前提にありますね

最近になって、働かないおばさんと言われるようになったのは、性差別が緩んで
来た程度には、年齢差別は緩んではいないことが背景にあるからでしょう

学校出ても働かず引きこもっている男性を「こどおじ」(こどもおじさん、の略)と揶揄することはあっても、同様の立場の女性を揶揄する言葉はありませんね。絶対数が少ないのか、「家事手伝い」に含まれてしまっているのかわかりませんが。

ネットスラングではこどおじとこどおばと、どちらも使われていますよ。あとこどおじというのは働かずに引きこもっているわけではありません。実家の子供部屋に居住し続けて社会人生活を送っている場合もこどおじです。ですからこどおじは貯金ができるとよく言われています。むしろ働かずに引きこもっている場合はまずこどおじというより引きこもりやニートといわれます。ですからこどおじニートなんて表現されたりもします。こどおじというのはむしろ社会人になっても独立せず実家の子供部屋に居住し家事などを両親にやってもらっている状況を揶揄する表現というほうが正確です。

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