土田道夫『労働法概説 <第5版>』
土田道夫さんのテキスト『労働法概説 <第5版>』(弘文堂)をお送りいただきました。
https://www.koubundou.co.jp/book/b10040190.html
労働法の教科書として定評ある本書の待望の改訂版です。
いろいろな労働法の問題となるケースを題材に具体的な法制度の基本から応用まで読者を誘います。
新型コロナ危機によって雇用社会に大きな変革をもたらしたテレワークやジョブ型雇用、労働者性としてのフリーランスの働き方、トランスジェンダー雇用、外国人雇用、リ・スキリング等の、時々刻々と変化を遂げている労働法上の問題に対応し、最新の重要判例を盛り込んだ、現在の労働法を概説した最新版です。
第4版が2019年でしたから5年ぶりの改訂ということになり、この間のいろんなネタが盛り込まれています。
そのうち「ジョブ型雇用」については、解雇のところと配転のところでかなり詳しく取り上げています。
たとえば、p189では、こういう風に論じられています。
・・・配転との関係では、ジョブ型社員は労働契約上、職務記述書(Job Description)等によって職務内容(労働義務内容)を限定されていることから、当該職務・職種以外の職務・職種への一方的配転命令は認められず、本人同意が必要となる。それにもかかわらず、ジョブ型社員の配転が必須となる場合(企業の組織再編によってジョブ型社員の職務がなくなる一方、その職務・職種が契約上特定されているため配転を命ずることができないケース)は、前記の通り、使用者がジョブ型社員の同意を得るよう努力することを前提に、同社員がなお同意しない場合には、変更解約告知を認めることで労使間の利益調整を実現すべきであろう。。・・・
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