志望動機を聞くのはメンバーシップ型だから
昨日、都内某所で喋っていたことそのものなので思わずぷっと吹き出しました。
「この仕事できる人いますか?」というのが募集であり、「はい、わたしこの仕事できます」というのが応募であり、「じゃあ、この仕事やって下さい」というのが採用であり、「では、この仕事やります」というのが就職である。
というのが、日本以外のジョブ型社会の常識中の常識なので、できると言ってるけれど本当にこの仕事ができるのかどうかという点はちゃんと確認しようとするが、志望動機なんていうジョブともスキルとも関係のないどうでもいいことには関心がないのは当たり前。
逆に、日本のメンバーシップ型社会では、「我が社の一員になる気がありますか」というのが募集であり、「はい、御社の一員になりたいです」というのが応募であり、「じゃあ、我が社の一員として粉骨砕身して下さい」というのが採用であり、「では、御社に骨を埋める覚悟で頑張ります」というのが就職なので、ジョブとかスキルとかいうどうでもいいことじゃなくって、志望動機こそが最重要項目になるのは当たり前。
いやいや、それは新卒一括採用の話だろう、これは即戦力を求める中途採用の話なんだぞ、と思ったあなた。詰めが甘い。日本の中途採用は決して素直なジョブ型じゃないのです。
ちなみに、今では憶えている人はほとんどいないと思うけど、バブル真っ最中の1989年に、学生援護会のDODA(デューダ)が、「御社に骨を埋めさせていただきます」というCMを流していたんですね。イッセー尾形と大地康雄がいい味を出していました。
https://youtu.be/NZFaRUgNO2g?si=JjwmxSsZErFFOLeX
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ダイヤモンドオンライン
「能力不足でクビにされた人がいる」と転職面接で言われたら、何て返す?
中谷充宏
このアドバイスなんて、まさにメンバーシップ型に適応してるよなあ
投稿: ほぺいろ | 2023年9月 7日 (木) 06時41分