関西弁の影響?
去る9月11日、最高裁が全日本建設運輸連帯関生支部事件について大阪高裁に差し戻したことについては既に報じられていますが、
逃げた最高裁/憲法第28条はどこへ?/産業労働組合「関生支部」大弾圧事件
その最高裁の判決文が早速裁判所HPに載っています。
https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/347/092347_hanrei.pdf
しかしながら、人に義務の履行を求める場合であっても、その手段として脅迫が用いられ、その脅迫が社会通念上受忍すべき限度を超える場合には、強要罪が成立し得るというべきであるから、原判決が、Gを雇用している旨の就労証明書を作成等すべきE社の義務の有無について、第1審判決が事実を誤認したことを指摘しただけで、前記第2の1(2)のとおり第1審判決が前提とするその余の事実関係について、第1審判決の認定が不合理であるかどうかを検討しないまま、強要未遂罪の成立を認めた第1審判決には判決に影響を及ぼすことが明らかな事実誤認があるとしたことは、是認することができない。
この判決文を読みながら、話の本筋とはやや違うことながら、こういう判断が出てくるのは、組合側の喋っている言葉が関西弁、それもいかにも三流やくざ映画に出てきそうな典型的な「われ」「おんどれ」系のやくざ風関西弁であることが影響しているのではないかという感想が湧いてきました。
たとえば、
「何をぬかしとんねん、われえ、おい、こらあ、ほんま。労働者の雇用責任もまともにやらんとやな。団体交渉も持たんと、法律違反ばっかりやりやがって。こら。こんなもんで何ぬかしとんねん、こら、われ、ほんま。」
を標準語に翻訳してみると、
「何を言っているんだ、お前、おい、こら、ほんとに。労働者の雇用責任もちゃんとしないでだな。団体交渉も持たないで、法律違反ばっかりしやがって。こら。こんなもので何を言っているんだ、こら、お前、ほんとに」
なんだか一段か二段ぐらいまともになった感じがします、少なくともやくざが恐喝している感じはかなり薄れます。言ってる中身は全く同じですが。
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コメント
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確かに関西弁がマイナスの効果を与えていそうですね。下品で粗野で乱暴なイメージ。でも、彼らだってそうした関西弁の効果を交渉に利用しようという意識はあったように思えます。
試しに江戸弁に翻訳してみました。
なにょゥ言ってやンでぇ、おめえ、おい、こらぁ、ほんとに。労働者の雇用責任もまともにやんねぇでよゥ。団体交渉も持たねぇで、法律違反ばかりしやがって。こらぁ、こんなもんでなにょゥ言ってやンでぇ、こらぁ、おめえ、ほんとに。
投稿: つな | 2023年9月21日 (木) 08時30分
>こういう判断が出てくるのは、組合側の喋っている言葉が関西弁、それもいかにも三流やくざ映画に出てきそうな典型的な「われ」「おんどれ」系のやくざ風関西弁であることが影響しているのではないかという感想が湧いてきました。
相手の事(二人称)を「われ」「おんどれ」というのは、
いかにも三流やくざ映画に出てきそうなやくざ風関西弁
だけではなく、大阪府南部(河内地方)では一般的だそうです。Wikipediaによると、東京で「お前、何をしていやがるんだ!」と言う場合は、河内地方では(やくざでない)一般の方が「われ、何さらしてけつかるんじゃ!」と言うそうです。
この事件が起きたのが東京であれば言われる側に耐性がないので、”やくざに脅迫されている”と感じるかもしれません。しかし今回の事件は関西で起きたので言われる側にある程度耐性があるのではないかと思います。もっとも関西と言っても事件があった京都府木津川市は大阪府との境界近くで河内地方とは離れていますが、京都は京都で有力な組織(会津小鉄会)があったので、京都でもやくざの関西弁にはある程度耐性があるのではないでしょうか?
最高裁の判事になられるような方はhamachan先生と同じくずっと標準語の世界におられて関西弁(河内弁)への耐性がないので、このような判決になったのかもしれません。大阪高裁が無罪判決を出したのは地元なので判事に河内弁への耐性があったから?
投稿: Alberich | 2023年9月29日 (金) 20時34分