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2023年8月31日 (木)

西武池袋ストライキに一言コメント

20230831ds44_p 本日、西武池袋本店がストライキを決行しているということで、私にも一言コメントが求められました。詳しい事情は知らない部外者なので、一般論でしか喋れませんよと申し上げましたが、それでもいいとのことなので、そういう一言コメントになっています。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2023083000924

・・・一方、そごう・西武の労組が28日に開いた記者会見には、高島屋など複数の大手百貨店の労組幹部が同席し、支援する姿勢を鮮明にした。連合は30日、「苦渋の決断をした組合員が雇用不安を抱えている状況を憂慮し、経営側に早期の収拾を強く求める」とのコメントを発表した。
 労使問題に詳しい浜口桂一郎労働政策研究・研修機構所長は「ストは労働者の権利だ。今回の結果がどうなるか分からないが、売却後の使用者の(雇用維持などについて)対応にくぎを刺す狙いもあるのかもしれない」とみている。

 

 

 

 

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コメント

> 売却後の使用者の(雇用維持などについて)対応にくぎを刺す狙い

経営戦略を巡って闘争してるんだか、労働条件を巡って闘争してるんだか、
よく分からない感があるのが、メンバーシップ型の労働者による闘争の辛い
とこでもあり、傍から見たら喜劇的なとこでもありますね。

世界標準のジョブ型雇用社会であれば、労働組合は雇用維持を要求しつつも、一方でスムースに他の会社の同一業種の職に就けるように退職金を割り増す、経験年数の長い組合員は出来るだけ残れるようにする、などの条件闘争をするのでしょうか。

売却に反対をしているのではなく、売却に付随して整理解雇を行うことに反対をしているのだとして
労働者が働けば儲かる、という状況でストを打つのは、もちろん、効果的なんでしょうが、そうでは
なくて、「労働が過剰だから、整理解雇したい」という状況だったとしたら、効果が期待できるもの
なんでしょうか。

まさに一般論での一言というにふさわしい見事なコメントです。個人的には、ストライキは労働者、労働組合の権利だ、といったありふれた主張よりもむしろこの件で注目されるべきは上部団体である産別組織のUAゼンセンが組合の支援を全く行わなかったことだと思っています。企業別組合、企業別労使関係が基本となる日本では産別組織の不在という奇妙な事態がほとんど注目されることもないのでしょう。旧商業労連系の組合で、なおかつ外資への売却が事実上既定事項となっている状況ではもはやストなど決行する意味がないとUA側は判断したのでしょうが、これほど社会的な注目が集まるような事態となった以上本来は産別であるUAの旗を高々と掲げて行動する良い機会であったのにもっといないことをしたものだと思います。

そうそう、UAゼンセンはどうして出てこなかったのでしょうか。
公式サイトに一切言及なし。

https://uazensen.jp/

Xでは他の組合関係者から疑問の声多数でした。
茨城県の家電量販店の「「労働協約の地域的拡張適用」は公式サイトの大きなトピックとして取り上げてますのに。

確かに成果を挙げるのは難しいかもしれないですが、「所詮UAは御用組合」と言う声を打ち消すだけでも今後の運動にとって大きなプラスになったと思います。

ま、これですかね?

> 労働組合は企業のインサイダー
> 労働争議が家族争議になる日本
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-984419.html

https://twitter.com/ssk_ryo/status/1697414740920995896
"
ささきりょう
@ssk_ryo
昨日のAbemaPrimeで、出演者の方から、ストライキは業務妨害とかにならいのか?という質問がありました。口頭でお答えしましたが、補足します。憲法28条で団結権、団体交渉権、その他の団体行動権が保障されており、労働組合を作って争議行為をすることもその1つとして保障されています。
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10:03 AM · Sep 1, 2023
·
268.7K
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"

UAゼンセンはあまりにも巨大産別化してしまい、例えば今回の件でいえば、そごう・西武労組は百貨店部門の加盟組合ですが、売却後西武池袋店に入り込むといわれているヨドバシカメラのユニオンも専門店部門の加盟組合なので、どっちにも肩入れできないのでだんまりを決め込まざるを得ないのではないかという見方もあるようですね。

> どっちにも肩入れできない

労々対立的な側面もある、ということなんですかね
日本的社員、日本的会社の意味で社々対立と言った方がいいかも

UAゼンセンが西武労組、ヨドバシカメラユニオンの両方とも肩入れできないというのは、UAゼンセンも他の日本の産別と同様にやはりメンバーシップ型雇用に基づく企業別組合の連合体だからでしょうか。

日本以外であれば企業横断的なジョブごとの労組、本当の意味での産業別組合になるのでどちらにも肩入れできない板挟み的な事は起こりにくいのでしょうか。

> (株)ケヒコ(横浜市中区)と関連の(株)エス・インターナショナル(同所)は7月23日、横浜地裁へ破産を申請した。
> 労働組合が代表交代などを求めて2024年6月29日に時限ストライキ、7月18日からは無期限ストライキを実施。
https://www.tsr-net.co.jp/news/tsr/detail/1198802_1521.html

儲かっているのに従業員の待遇が改善されないなら、ストライキだろうけど、
儲かっていないが故に、待遇が改善されないのなら、転職すべきでしょうね。

単なる従業員ではなく、経営に参画している意識があり、儲かると従業員が
考える経営計画を採用をすることを経営者に求めてストライキをする、って
いうのは、組合法的に有りなのでしょうか?

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