「どうしてこうなった」というやるせなさは家政婦だけの話ではない
旧ツイッターのXと、読書メーターで『家政婦の歴史』への短評がありました。
まず今までも拙著にコメントをいただいていたこたつさんは、X上で
と、拡げた感想を書かれていますが、「「どうしてこうなった」というやるせなさは家政婦だけの話ではない」というのは、まさに書いた私自身の思いでもあります。
一方、読書メーターではよっちさんが、
https://bookmeter.com/books/21378478
家政婦と女中はどう違う?家政婦は歴史上、いつから家政婦と呼ばれるようになったのか?戦後80年近くにわたり放置されたねじれた歴史を戦前に遡って描き出す一冊。ある家政婦の過労死裁判が浮き彫りにした労働基準法や労災保険の適用外とされる家政婦という立ち位置の歪さ。大正時代に生まれた派出婦会に始まり、そもそもの営利職業紹介事業の大部分が女中紹介だったこと、事業規制の時代からのサバイバル、そこから長らく続く家政婦紹介所の仮面という構図には驚かされましたが、著者の挙げる家事介護派遣などの何らかの対処は必要と感じました。
と、その構図に驚きを示されています。
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