労働力の商品化を否定し尽くすと労奴制が待っている件について
マルクス主義者が糾弾した労働力の商品化の実態がいかに悲惨で凄絶なものであったとしても、そこで否定されるべきは商品化のあり方の問題であって、商品化の絶対的否定であってはならない、労働者が自らの労働力を市場において適切にまっとうに売れるように様々な社会的仕組みを整えることこそが必要なのであって、労働者が自らの労働力を売ること自体を絶対的に否定してしまうと、そこに現れるのは人間労働力を道具として無慈悲に使い潰してなんら気にかけることのない絶対的専制権力による冷酷な道具化(社会主義という名の労奴制)であるということを、人類は過去百数十年の共産主義という名の歴史を通じていやというほど思い知ってきたはずなのだが、なかなかその教訓が生かされない。
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