『人事・労務の手帖2023年版』
産労総合研究所・編『人事・労務の手帖2023年版―人材マネジメントのシフトチェンジ―』をお送りいただきました。
https://www.e-sanro.net/books/books_jinji/romukanri/86326-349.html
企業をめぐる環境は様変わりしつつあります。「人的資本経営」が本格的に進展し始めるなか、人事部門の役割もまた、新たな視点で再構築されることになるでしょう。2023年度はまさに、経営と人事のシフトチェンジの成否が問われる1年だと言えます。
本書は、2023年度に対応すべき人事課題を取り上げ、各専門家による実務的な情報をコンパクトに、そしてより実践的な内容でお届けするものです。
ぜひ、皆様のお手元に置いてご活用ください(各種資料・規程例のダウンロードサービス付き)。
内容は以下の通りですが、
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第Ⅰ章 人的資本時代への対応
- 1. 人的資本時代の人事部の役割
- 2. 人的資本情報開示の現状
- 3. 人的資本開示時代における福利厚生の可能性
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第Ⅱ章 2022~2023年 労働法制と労働判例の動き
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第Ⅲ章 変わる職場、変わるマネジメント
- 1. 産後パパ育休制度の新設
- 2. LGBTQへの対応
- 3. 副業・兼業の導入
- 4. リモートワークとメンタルヘルス
- 5. 「男女の賃金の差異」の情報公表
- 6. 野球に学ぶこれからのマネジメント
- 7. 令和の採用と留意点
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第Ⅳ章 歴史に学ぶ人事管理
この中ではやはり、溝上憲文さんによる最後の第四章が面白いです。副題は「キーワードで振り返るジャーナリストが見つめてきた人事の世界30年」というもので、1990年代の吹き荒れるリストラの嵐から始まって、2000年代のロスジェネ世代の誕生、成果主義の台頭と挫折、M&Aの隆盛と合併人事、2008-2009年の年越し派遣村、2015-2016年の長時間労働対策と奔走する人事部、そして最後が人的資本経営の時代というわけで、まことに人事の世界が振り回されてきたキーワードでもってこの30年間の疾風怒濤を概観しています。
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