勤続1年の昇給率が0.0%だってぇ?
なんだかやたらに対馬洋平さんに絡んでばかりいるみたいですが、
https://twitter.com/yohei_tsushima/status/1628244039408689152
川口大司教授〈木村太郎、倉知善行、須合智広の3氏による研究は、勤続年数が1年増えることによる昇給率が05~08年の2.5%から13~17年の0.0%に低下し、賃金カーブのフラット化が起きたことを報告している〉
賃金体系改革の好機に 賃上げ、どこまで可能か - 日本経済新聞
https://twitter.com/yohei_tsushima/status/1628245261280743424
これは…。(前から言われていたけれど)年功賃金なるものは、存在しないということ?
2010年代には年功による昇給分が完全にゼロになったというこの数字はいかに何でも信じがたいので、その元の木村太郎、倉知善行、須合智広の3氏による研究を覗いてみました。
https://www.boj.or.jp/en/research/wps_rev/wps_2019/data/wp19e12.pdf(Decreasing Wage Returns to Human Capital: Analysis of Wage and Job Experience Using Micro Data of Workers Taro Kimura, Yoshiyuki Kurachi, Tomohiro Sugo)
この英文の論文の11ページ目にはこうあります。
This result shows that the returns have decreased from 2.5 percent in the 2000s to 1.5 percent in the 2010s, which is consistent with the result of Section 3.
2000年代には2.5%だったのが、2010年代には1.5%に減少したと。これならいかにもありそうです。
« 海老原嗣生『マーケティングとクリエイティブをもう一度やり直す 大人のドリル』 | トップページ | 平塚眞樹編『ユースワークとしての若者支援』 »
« 海老原嗣生『マーケティングとクリエイティブをもう一度やり直す 大人のドリル』 | トップページ | 平塚眞樹編『ユースワークとしての若者支援』 »
コメント