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2023年2月22日 (水)

勤続1年の昇給率が0.0%だってぇ?

なんだかやたらに対馬洋平さんに絡んでばかりいるみたいですが、

https://twitter.com/yohei_tsushima/status/1628244039408689152

川口大司教授〈木村太郎、倉知善行、須合智広の3氏による研究は、勤続年数が1年増えることによる昇給率が05~08年の2.5%から13~17年の0.0%に低下し、賃金カーブのフラット化が起きたことを報告している〉

賃金体系改革の好機に 賃上げ、どこまで可能か - 日本経済新聞

https://twitter.com/yohei_tsushima/status/1628245261280743424

これは…。(前から言われていたけれど)年功賃金なるものは、存在しないということ?

2010年代には年功による昇給分が完全にゼロになったというこの数字はいかに何でも信じがたいので、その元の木村太郎、倉知善行、須合智広の3氏による研究を覗いてみました。

https://www.boj.or.jp/en/research/wps_rev/wps_2019/data/wp19e12.pdf(Decreasing Wage Returns to Human Capital: Analysis of Wage and Job Experience Using Micro Data of Workers Taro Kimura, Yoshiyuki Kurachi, Tomohiro Sugo)

この英文の論文の11ページ目にはこうあります。

This result shows that the returns have decreased from 2.5 percent in the 2000s to 1.5 percent in the 2010s, which is consistent with the result of Section 3.

2000年代には2.5%だったのが、2010年代には1.5%に減少したと。これならいかにもありそうです。

 

 

 

 

 

 

 

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コメント

濱口さん、大変ご無沙汰しております。
拙稿をご紹介いただきありがとうございます。

木村・倉知・須合論文ですが、日本銀行のディスカッションペーパー版をご覧いただいておりますが、その後にJournal of the Japaneaes and International Economies誌に掲載されております。

https://www-sciencedirect-com.utokyo.idm.oclc.org/science/article/pii/S0889158322000260

こちらのTable 5 Column (3) の2行目のFirm-Specific をご覧いただくと2013-2017の数字は日経記事に紹介した通り、0.002となっており、統計的有意性はないとの結果となっています。

経済学の分野ではディスカッションペーパーがのちに雑誌に掲載された際には雑誌を引用するのが一般的です。

濱口さんのご指摘が誤っているわけではないのですが、補足をさせていただきたくコメントをさせていただきました。

どうか今後ともよろしくお願いいたします。

わざわざ本ブログまでいらしていただき、恐縮です。
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