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2023年2月22日 (水)

海老原嗣生『マーケティングとクリエイティブをもう一度やり直す 大人のドリル』

9784296201464 海老原嗣生さんから『マーケティングとクリエイティブをもう一度やり直す 大人のドリル』(日経BP)をお送りいただきました。

https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/23/02/08/00662/

「マーケティングやクリエイティブの知識・スキルは、
マーケターやデザイナーに必要なもの」と思っているあなた。
それは間違いです。
すべてのビジネスパーソンが身に付けることで、
明日からの仕事が変わります。
「話がうまく伝わらない」「何を書いたらいいのだろう」「良い発想が浮かばない」――。ビジネスパーソンの多くはそんな悩みを抱えています。そうした悩みに共通するのは「何を伝えたいのか」、すなわち「コンセプト」が欠けていることです。
マーケティングの教科書やMBAの授業でも、コンセプトやマーケティング、クリエイティブについて学ぶことはできますが、実践で使いこなすまでには、なかなか行きつけないものです。
この本では、分かったようで、実は分かっていない、マーケティングとクリエイティブの本質を、身近な事例と実践的なワークを通じて、スムーズに腹落ちさせます。会議、営業、企画、そして夕食の支度にさえすぐに使え、明日からの人生を変えるでしょう。

マーケティングともクリエイティブともほぼ縁のない人生を送ってきた私にとっては、縁なき衆生の物語という感じで本を開いてみましたが、さすが海老原さん、素人にもなるほどと思わせるような巧みな話術でどんどんページをめくらせますね。

とはいえ、日経新聞の拡販広告を打つことになりました。で、出てきたキャッチフレーズが「諸君、学校出たら勉強しよう」だったというのは、それは日本的な大学(特に文系)と会社の関係性ゆえだよなあ、という感想がわいてきて、なかなかその先に進めなくなります。

114_01

最近も、どこぞの私立文系の経済学のセンセが農学部をディスったとかどうとか話題になっていますが、まあ、卒業生が「学校出たら勉強しよう」と真顔で言われるような教育してしてこなかった人々が、それなりにその勉強内容を評価されるような理系学部の悪口を言い捨てて平気なこのニッポンだからこそ、こういう広告がクリエイティブなものとして評価されるんだよな、と。

https://twitter.com/kurakenya/status/1626864830572539904

日本の高等教育だダメな理由の一つは、文科省が「定員」の増減を(補助金行政で)縛っているため。定員3000人の東大で、すでにまったく無益無用な農学部に今も400人が進学する。少なくても私学には自由に学部を新設させて社会の人材ニーズに応えなければ、学生時代の時間と金がムダすぎる。

その、現に私学に「自由に学部を新設させて社会の人材ニーズに応え」て文系、とりわけ経済系の学部を乱造してきた帰結が、「学校出たら勉強しよう」なんですがね。まあ、このヒトにとっては、日本型雇用に過剰適応して、大学で学んだことを全部忘れて営業活動に使えるソルジャー部隊要員を大量生産することが、「学生時代の時間と金をムダ」にしないたった一つの冴えたやり方なんでしょう。ククク。

という風なことばかり書いてると海老原さんに怒られるかもしれませんが、とにかく、ワークブックが別冊付録でついてくるような本は、学生時代以来初めてでした。

 

 

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コメント

1:東大は日本最高峰の高偏差値大学であり、そのような学生たちの個人利益の観点からは「メンバーシップ型(似非)エリート」になるために支援することが教育的使命である
2:東大は「国立」の大学である

という真っ向から対立する2つの観点があるのがやっかいなんですけどね

経済学部出身の身といたしましては職業レリバンスの問われる日本の経済学部卒業生の有様には恥じ入るばかりです。
しかしこれは明治以降の行政官僚の採用方法がおかしなものだったから仕方がないのか、と思う面も無きにしも非ずと思います。

次期日本銀行総裁に経済学者の植田和男先生が選ばれた事が大いに話題になっております。
顧みますれば日本銀行総裁は「通貨の番人」であるにも関わらず、旧帝大法学部出身の財務(大蔵)官僚出身者が日本銀行出身者と入れ替わりで就任するというあるまじきことをやっていました。

今の財務省出身の日本銀行総裁であらせられる黒田東彦総裁は東京大学法学部、司法試験合格にもかかわらず、財務省に入って財務官などをやっておりました。
そう言う経歴だから黒田総裁は経済学部出身じゃないけど大丈夫なのか?と言う声が少なからずあったようです。
まあ、日本型メンバーシップ雇用がこの国の官僚エリートで幅を利かせていて、「そこのけ、そこのけ、帝国大学法学部出身様のお通りじゃ~、ひかえい、ひかえい!」だったから仕方ないのですけれども(^^;

黒田総裁については今後在任中の金融政策が厳しくチェックされるでしょう。
その結果、やはり経済学部出身でないと経済の事は分からないのであるから、これから経済学部の職業レリバンスを高めてジョブ型雇用社会に相応しくエコノミストとして少数精鋭の経済学部出身者をきちんと育てていこう、と言うことになってほしい。
 そしてそれが他の社会科学系学部、人文科学系学部でも当たり前になってほしいと思っております(^-^)

さっそく、「農学部はバイオテクノロジーの最先端突っ走ってるんだけど。 やっぱ経済学部いらんだろ。こういうツイートしちゃう程度なんだから。」とか、「ワイ農学部出身のはしくれやが、メーカーで億売れる商品何個も開発に携わってますけどね 農学部出身者にはそんなんがゴロゴロいますけど経済学者さんはどんだけ社会に貢献してはりますか?」という返信が来ています。

この「自由主義経済学者。 東大法、カリフォルニア大経済学Ph.D」氏は、やっぱり、「農学」というと江戸時代のお百姓さんぐらいしか思い浮かばない程度の、単なる世間知らずのお坊ちゃま、ということなんでしょうね。まさしく、今のキミが「時間とカネ」を無駄にした結果なんだよ(笑)。

>日本型雇用に過剰適応して、大学で学んだことを全部忘れて営業活動に使えるソルジャー部隊要員を大量生産する

私はジョブ型の社会(会社)についてはよく理解できていないのですが、ジョブ型の会社にも営業という仕事(ジョブ)は存在すると思います。ジョブ型では営業という仕事(ジョブ)はそのための大学教育を受けた人が採用されるのでしょうか?それに対応して、大学にも 営業活動に使えるソルジャー部隊要員 を養成する学科があるのでしょうか?
メンバーシップ型である事と関係があるかは分かりませんが、日本の(文系の)就職では ガクチカ (学生時代に力を入れていた事) が大学での専攻と同様に重視されるそうです。理論や知識だけでなく実践も重視するという事でしょうか?実際、銀行員には 預金者への金融商品の販売 という仕事があるそうですが、そのような仕事では大学で金融分野の成績が優秀だった行員より、サークルのパーティー券の販売がガクチカだった行員のほうが成績が良い事もあるそうです。

balthazar殿

>そう言う経歴だから黒田総裁は経済学部出身じゃないけど大丈夫なのか?と言う声が少なからずあったようです。

仰るように黒田氏は経済学部ではなく法学部の出身ですが、法学部出身だからあのような金融政策を行ったのではなく、あのような金融政策を行った人がたまたま法学部出身だったと考えたほうが良いと思います。黒田氏以外にもこれまで法学部(財務省)出身の日銀総裁はいらっしゃいましたが、それらの方々の金融政策は経済学部(日銀)出身の日銀総裁とそれほど違わなかったと思います。
そもそも黒田氏在任時の金融政策は黒田氏が主導したのではないと思います。
総選挙で
  輪転機をぐるぐる回して、日本銀行に無制限にお札を刷ってもらう
と演説した人が選挙に勝って内閣総理大臣になりました。その人が自分のやりたい事を日銀にやらせるために総裁にしたのが黒田氏だと思います。黒田氏の前任の日銀総裁はその人の政策に批判的だったそうですが、内閣総理大臣と日銀総裁とでは勝負にならず任期を残して退任されました。
そしてその後の金融政策はその人のやりたい放題になりました。


>黒田総裁については今後在任中の金融政策が厳しくチェックされるでしょう。

米国の政治家で
  少数の人間を長期間あるいは多数の人間を短期間だます事はできるが、多数の人間を長期間だます事はできない
と言った人がいたそうです。私は経済政策も同様で基本原理に反する政策を大規模かつ長期間行う事はできないと思います。その意味で黒田氏在任中の大規模な金融政策の効力もそろそろ尽きてきたかもしれません。
この金融政策は家庭に例えると、親が給料以外に(返す当てのない)借金をして生活費に充てていたようなものだと思います。借金ができるうちは家族(国民)は本来よりも良い生活ができます。その意味で現時点では大部分の国民はこの政策の受益者だったと思います。しかし借金ができなくなると生活が下がりますし、借金の返済が始まると借金をしなかった場合よりもさらに生活は下がります。
非常に不謹慎ですが、安倍晋三氏は自身のやりたい放題の政策のつけで国民の生活が悲惨になる前に、政策の良い面しか知らずに亡くなったのは幸せだったかもしれません。

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