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2023年2月21日 (火)

河本毅著、弁護士法人番町総合法律事務所編『判例から探る不利益変更の留意点[第2版]』

1946thumb1158x1654709 河本毅著、弁護士法人番町総合法律事務所編『判例から探る不利益変更の留意点[第2版]働き方改革時代の労働条件見直しの指針』(経団連出版)を、お送りいただきました。

https://www.keidanren-jigyoservice.or.jp/pub/cat3/b6a34c637d2af9c146f6528f4cf6c6731cfb3d6c.html

◆問題の所在や、不利益変更の要件・限界がわかる
◆紛争を回避するための手続きとは
◆有効とされた例、無効とされた例ともに多数収録
「コロナ禍」といわれる状況が3年以上にわたり、働き方、仕事の進め方が様変わりしました。加えて、使用者、労働者双方とも、心身のリフレッシュの機会も奪われるなど余裕のない時代に突入したといえます。このような状況下、企業は、社会や経済から多大なる影響を受けつつも、その動向を注視し、維持・発展していくことが求められますので、時にルールや当初締結した約束を変えなければいけない場面に遭遇することも見込まれます。
本書は、一体どのような場合に、どういったプロセスを踏み、どの程度会社のルールを変えていいのか、という疑問について、できるだけ背景事情も含め紹介を試みました。その前提としての、労働関係法にかかる原則論はもちろんのこと、近時の働き方改革関連法、同一労働・同一賃金にかかわる事例も取り上げており、労働条件変更を検討する際の参考書として好適です。
不利益変更法理の実務上の取り扱い、どうすれば合理性ありと判断されるのか、労使トラブルを未然に防止する手段など、170のQ&Aで紛争回避の具体例を詳説します。

河本毅さんといえば、3000ページ近い超絶分厚い『労働紛争解決実務講義』で有名ですが、本書は500ページを超える程度の普通の分量の本です。

その河本さん、昨年亡くなられたということで、弁護士事務所の皆さんが改訂したのが本書ということですが、まあでも全編に河本節が鳴り響いていますね。

とにかく、最初の章が「労働契約法の概要と制定に至る歴史的変遷」で、江戸時代の労働契約法制として奉公人請状が載っていたり、江戸時代の集団的労使関係法制として一揆・打毀しが出てきたり、芸娼妓契約の問題点が論じられていたりと、まあ他の労働契約法の本には絶対に出てこないような面白い話が次から次に出てきます。ちなみに、芸娼妓契約については、戦前例えば警視庁令として芸娼妓口入営業取締規則が制定されていたりして、労働市場法制の観点からも興味深い素材だったりします。

巻末の第2版あとがきを、娘さんで弁護士の河本みま乃さんが書いていますが、

父の執務室を整理していると、同一労働同一賃金、成果主義的賃金体系などにかかる裁判例など、第2版にかける熱意が垣間見える資料が数多く見つかった。・・・・本書を、弁護士河本毅に捧げる。

というわけで、まさに霊前に捧げる書ということなのでしょう。

 

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