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2023年1月20日 (金)

社会も葬式のたびに進歩する

202211_01_img 成田悠輔氏が高齢者に集団自決を勧めたというのが話題になっていますが、たまたま別件で経済同友会の機関誌『経済同友』をぱらぱらめくっていたら、その成田悠輔氏が経済同友会代表幹事でSOMPOホールディングスCEOの櫻田謙悟氏と「生活者共創社会」について対談しているんですが、

https://www.doyukai.or.jp/publish/uploads/docs/2022_11_P03-07_toku_1.pdf

そこで櫻田さんが一生懸命、

一番は、戦後に作られた価値観やルールの改革です。例えば新卒・メンバーシップ型の就職スタイル、硬直化した大学間の序列、それを是とする教育方針は、戦後のレジームそのままだと思います。これが挑戦心や好奇心をどんどん失わせています

とか、

この漫然とした安心感が圧倒的に生産性を下げていたと思いました。そこでわが社はジョブ型の雇用へとシフトし始めました。

と論じているのに対して、この眼鏡のお兄ちゃん、何を言ったかというと、

マックス・プランクという 20世紀を代表する物理学者は「科学は葬式のたびに進歩する」と言ったそうです。この言葉は物理とか科学だけではなくて、社会や人間一般について言えると思います。そういった観点から思い切って言うならば「経済同友会解散、重鎮経営者の引退」。半分冗談で半分冗談ではないのですが、こういうことが変化に必要なことなんじゃないかと思います。・・・。今、経済の中心にいらっしゃる皆さんが積極的に退いていく運動が起これば理想なのではないかと。もう一つ、生産性が悪いまま融資や規制、補助によって生き永らえてしまっているゾンビ企業にも同種の課題を感じます。解散したり引退したりして変化をつくりだしていく。そのシンボルとなるような運動を、経済同友会の周りにいらっしゃる重鎮の方が率先してつくりだしたら、この国に新しい風が吹くのではないかと思っています。

さすがに櫻田さん、怒り出すでもなく、こういうことを口走る人を対談に招いたホストとしての責任感に満ちて、

 「経済同友会解散」は刺激的な言葉ですが、意図は大いに賛成します。一つには、経済団体だけで解決できるテーマはもうほとんどなくなってしまっているからです。若い人を含めたステークホルダーを巻き込まないといけない。解散とは違いますが、経済同友会を再出発させる一つの動きとして「未来選択会議」を作りました・・・・

と、うまい具合に話を逸らしていますが、まあ、でも、この人はこういうことを言う人だったわけですね。

成田さんの脳内では、経済同友会の代表に面と向かって解散引退を勧めるのと、高齢者一般に集団自決を求めるのとは、話の文脈としては多分似たような話だと考えていたのでしょうね。科学と同様、社会も葬式のたびに進歩する、と。

なんにせよ、この人はこういうことを言う人なので、こういう経済団体にせよマスメディアその他にせよ、そのつもりで依頼した方が良かったのだと思われます。

 

 

 

 

 

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コメント

興味深く、紹介させていただきました

日本でも
  死もまた社会奉仕
という言葉があったと思います。
菅義偉氏が安倍晋三氏への弔辞で引用して話題になった山縣有朋ですが、私は山縣有朋と言えばまずこの言葉を思い出します(山縣有朋の言葉ではなく山縣有朋に対する言葉ですが)

紹介には、タイトルにやや知識が必要ですとしましたが
be backしたら、なかなかシャレにならん受け止めは興ざめでした

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