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2022年5月24日 (火)

赤松良子『男女平等への長い列 私の履歴書』

版元ドットコムに、赤松良子『男女平等への長い列 私の履歴書』の刊行予定がアップされたようです。

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784296114405

いうまでもなく、昨年日経新聞の「私の履歴書」に連載されたもので、日経BPから7月に刊行されるようです。

赤松さんの回想録といえば、もう20年近く前に出された『均等法を作る』(勁草書房)があり、講義でも必ず紹介していますし、またNHKのプロジェクトXでも取り上げられたので、今再放送されているのでそろそろまた見られるかもしれません。

均等法の母と呼ばれて――

2021年末に日経新聞朝刊に元文相・赤松良子氏が連載した「私の履歴書」を大幅加筆のうえ書籍化。女性官僚のさきがけの一人である赤松氏の半生は、戦後日本の女性の地位向上の歴史と軌を一にする。連載時には、特に男性と同等に働きたくても働けなかった世代の女性から、書籍化を望む声が相次いだ。

赤松氏の官僚人生の集大成が1985年の男女雇用機械均等法の成立である。当初“均等法世代”と呼ばれた女性たちには、男性と同等の仕事と責任を任される「総合職」と「一般職」の区別があったが、今では見られない。そしてイクメンが当たり前になった世代にとっては、女性の結婚退職制や男女で異なる定年制があった歴史など知る由もないだろう。戦前の話ではなく、昭和が終わるまでほぼ続いたのである。「育児休業」という言葉も72年の勤労婦人福祉法に初めて企業の努力義務として盛り込まれた。

女性の地位向上といえば、いわゆるフェミニストの人たちがリードしてきたと思われがちだが、法律で社会に制度化されなければ、世の中は動かない。法律の成立には、労使の間で妥協を強いられ国会の力を必要とする。赤松氏が経営者側に妥協しなければ均等法は生まれなかった。しかしこの均等法が整備され、パワハラ・セクハラ禁止などが今ではあたりまえのこととして社会的に制度化されたのである。歴史を動かしたパワフルな自伝!

この宣伝文句をだれが書いたのか知りませんが、「女性の地位向上といえば、いわゆるフェミニストの人たちがリードしてきたと思われがちだが」ってのが、その「いわゆるフェミニスト」に対する今どきの気分を良く表していますね。大事なことはほったらかして、どうでもいいようなことばかりに血道をあげる変な人々というイメージでしょうか。でも、それはネット上で騒がしい一部の人々(いわば「ネトフェミ」)であって、そういう十把一絡げな言い方はあんまり適切ではないでしょう。ある意味では、赤松さんや、拙著『働く女子の運命』に出て来たような方々こそが、言葉の正確な意味で「フェミニスト」と呼ばれてしかるべきなのですから。

 

 

 

 

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