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2022年4月 5日 (火)

『実録 生産性論争』

9784895145237_600 公益財団法人日本生産性本部編『実録 生産性論争』(中央公論事業出版)をお送りいただきました。

昭和30(1955)年に設立された「財団法人日本生産性本部」。その初期に、趣旨となる「生産性」に関して、それがいかなるものなのかについて、経済界、労働界を巻き込んで起こった論争の一部始終を、当該本部で発行された機関紙から、「生産性論争」に絡む記事を抜粋、収録し伝える。生産性本部設立の頃の記事を第一章として、第二~六章では、論争の一部始終を網羅した貴重な記録集。
資料編では、国会会議録から日本生産性本部設立に関する委員会質疑及び参考人意見聴取について当時の雰囲気がわかる貴重な資料のほか、総合誌『中央公論』誌上での堀江正規氏と中山伊知郎氏との数次にわたる論争の軌跡などを掲載している。

800ページを超える分厚い本ですが、「実録」というタイトル通り、いまから70年近くも昔の日本生産性本部が設立された当時の激しい論争を収録した熱気に満ちた本です。こんな本、近頃目にすることはなくなりましたね。

第一章 日本生産性本部の設立
第二章 生産性論争の始まり
第三章 論争の深まりと問題点の明確化
第四章 総同盟の新展開と労組間の変化
第五章 生産性運動へ動き始めた現場
第六章 生産性の浸透と地方への拡大
資料

戦後日本労働運動史をきちんとやろうとするなら、本書に収録された膨大な資料をちゃんと読んでおかないといけないはずです。

 

 

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コメント

非常に興味深い本ではあるのですが、値段がかなり高額であるという点、そして資料集のような構成となっているということになると、ちょっと購入して読むには厳しいのかとも思っています。しかしかつては生産性向上に対して右派は成果分配のために協力、左派は労働強化につながるため断固拒否とはっきり方針が分岐するポイントでしたが、最近は全く議論になっていないような。そもそも日本は諸外国と比べて労働生産性が低いということがはっきりしているわけで。

まあ、個人で買う本というよりは、図書館で買ってもらって関心のある人が資料的に読む本でしょうね。

中山伊知郎だの岩井章だのといったビッグネームだけではなく、市井の人の参加もあるのが面白いところです。

個人的には、当時アメリカが主導して世界的に(ヨーロッパ中心に)進めていた生産性運動の各国の状況の比較なども面白いテーマではないかと思うのですが、誰かやらないかしら。

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