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2022年4月18日 (月)

労働組合は利益団体(再三再四の再掲)

K10013587521_2204181703_0418172818_01_02 なんだかまたぞろ、芳野会長が自民党の会合に出席したというニュースをネタに、労働組合を政治団体か思想団体か宗教団体かと取り違えた発想がネット上で拡散されているようですが、あまりのデジャブに、以前のエントリに書いた文章をそっくりそのまま自分でコピペする以外に何とも言いようがない感が半端ない・・・。

どれくらいデジャブかというと、

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-78d128.html(労働組合は利益団体(ほぼ再掲))

 なんだかまたぞろ、岸田首相が連合の新年会に出席したというニュースをネタに、労働組合を政治団体か思想団体か宗教団体かと取り違えた発想がネット上で拡散されているようですが、あまりのデジャブに、以前のエントリに書いた文章をそっくりそのまま自分でコピペする以外に何とも言いようがない感が半端ない・・・。

どれくらいデジャブかというと、

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2016/10/post-4e73.html(労働組合は利益団体)

なんだかまたぞろ、自民党の幹事長が連合の会長と会談したというニュースをネタに、労働組合を政治団体か思想団体か宗教団体かと取り違えた発想がネット上で拡散されているようですが、あまりのデジャブに、以前のエントリに書いた文章をそっくりそのまま自分でコピペする以外に何とも言いようがない感が半端ない・・・。 

ということで、そのデジャブの元のエントリはこちら:

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/post-07d6.html(首相、連合の次期幹部と会談)

まあ、政治部の記者が政治面に書く記事ですから、どうしても政局がらみの政治家的目線になるのは仕方がないのかも知れませんが、ここはやはり、労働組合とは政治団体でもなければ思想団体でもなく宗教団体でもなく、労働者の利益を最大化し、不利益を最小化することを、ただそれのみを目的とする利益団体であるという、労使関係論の基本の「キ」に立ち返ってもらいたいところです。
労働者の利益のために白猫が役立つのであれば白猫を使うし、白猫が役に立たないのであれば黒猫を使う、というのは、労働組合を政治団体か思想団体と思い込んでいる人にとっては原理的に許しがたいことかも知れませんが、利益団体としての立場からすれば何ら不思議なことではありません。
政権と対決して労働者の利益が増大するのであればそういう行動を取るべきでしょうし、そうでないのであれば別のやり方を取るというのも、利益団体としては当然です。
問題はむしろその先です。
利益団体としての行動の評価は、それによってどれだけ利益を勝ち取ったかによって測られることになります。それだけの覚悟というか、裏返せば自信があるか。
逆に言えば、政権中枢と直接取引してそれだけの利益を勝ち取る自信がないような弱小団体は、下手に飛び込んで恥をかくよりも、外側でわぁわぁと騒いでいるだけの方が得であることも間違いありません。しかしそれは万年野党主義に安住することでもあります。
上の記事は政治部記者目線の記事なので、政治アクターにとっての有利不利という観点だけで書かれていますが、労使関係論的に言えば、労働組合の政治戦略としてのひとつの賭であるという観点が重要でしょう。

まあ、こういうことを百万回繰り返しても、やっぱり労働組合を労働者の利益団体だとはかけらも思わず、政治団体か思想団体か宗教団体かと取り違える人々は尽きることがないようです。

いやもちろん、連合の会長が与党自民党の会合に出るということは、その成果を問われるということでもあるわけです。

 

 

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コメント

どんな話をして、どのような「成果」が出るのか楽しみですな。
いわゆる「説明責任」と「結果責任」。
もしかすると野党はいらないというスタンスなのかもしれませんが、連合内の組織混乱の責任は取ってもらわないとだめです。自覚されていると思いますが。

連合OBから批判が出ています。
 
時々、書き込みをされるあの方のものですが。
        ↓
http://gr-test.gendainoriron.jp/zaqtest/vol.30/feature/hayakawa.php

芳野友子新体制で危機に立つ連合
会長の器ではない、速やかな交代を――連合は労働運動の原点!に立ち返り再生の道を探れ
労働運動アナリスト 早川 行雄

連合OBとやらは、労働組合は労働者の金で労働運動それ自体をする組織であり、
労働者の処遇改善は二の次であるべし、と考えていることがよくわかりますね。

今回の会長の行動は連合内でどの程度合意が取れているのでしょうか?
数年前に残業代の支払いに関する法案(自民党が提出し野党が反対していました)に対して連合の一部幹部が”容認”と表明した事がありました。しかしこの事は連合内の合意が取れていなかったらしく内部で揉めて結局は連合として”容認”という方針を取り下げて”反対”を表明しました。
最近の連合には、昨年の総選挙でそれまで選挙区で当選していた組織候補の立候補を取り下げた(自民党に議席を譲った)組合もあるので、今回の会長の行動も当時と違ってそれほど問題にならないのかもしれません。

早川さんはずいぶんとご立腹のようですね。しかし濱口さんのご意見は基本的に正論だと思われます。連合会長が自民党の会合へ出ても労働者の利益擁護という正論をぶっぱなすのであれば何も問題はないでしょうし、また政権党相手に譲歩、妥協を引き出すことのできる可能性があるわけですから出席すること自体が間違っているとは言えないでしょう。ただ現状、連合会長の様子を見ていると共産党を含んてた野党共闘には散々口出しして反対しているのに対して、自民党には何の信念もなくドップリ接近していているようにしか見えないところもあるわけで、いったいこれは何なのかと怒りの声が上がるのも無理はないとも感じます。しかし寂しいのはこうした現状があってもすでにOBとなっている早川さんのような一部の方以外は特に怒りの声も何もないところですよね。組織を二分するような大論争だとかそういうことにならないあたり、連合内部にはすでに内部対立するほどのエネルギーも残っていないのではないか、とこの点を大変寂しく感じております。つまり利益団体ながら何の利益も引き出すことができず、しかしそのことをだれも問題視できないのが現状なのでは、と危惧せざるを得ないわけでして。そういえば最近毎日新聞で連合の現状を疑問視する連載記事が掲載されましたが、果たしてこうした記事にも反応があるのかどうか。

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