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2022年2月25日 (金)

成果給は男女賃金格差を拡大するという記事

Shutterstock_264458309 未だにジョブ型は労働時間じゃなく成果で評価するものだなどという妄言が撒き散らされている日本で、いやいやジョブ型の基本形は椅子に値札が付けられている査定のない固定価格制なんだ、ということを説明するだけで2年間が過ぎてしまいましたが、ジョブ型社会にも成果給というのはあります。

工場労働者や現場事務員レベルにはほとんどありませんが、上級クラスに行けば行くほどパフォーマンス・ペイが広がっていますし、過去数十年にわたってそれは下方にじわじわと拡大してきました。その辺の議論は日本とやや似ていて、同じジョブだからといって、働きの悪い奴と良い奴に同じペイでは不公平じゃないか、というわけです。

そういうジョブ型社会の成果給に対して、ジョブに基づく定価制を求める労働組合サイドは批判するわけですが、でも日本でよくある「お前は成果を出していないから引き下げる」というネガティブ成果主義と違って、欧米の成果主義って、「お前は成果を上げているからプレミアムを付けてやる」というポジティブ成果主義なので、なかなか批判が難しい。で、その批判のやり方のひとつとして、成果給は男女賃金格差を拡大する-からケシカランのだ、というのがあります。

本日紹介するのは、ソーシャル・ヨーロッパの「Performance-related pay and the gender pay gap」という記事。

https://socialeurope.eu/performance-related-pay-and-the-gender-pay-gap

データによると、成果主義が適用されてプレミアムをもらっているのは男性が多くて女性が少ない。ジョブベースであればもっと男女均等になるはずなのに、成果主義のせいで男性にプレミアムが上乗せされて男女格差が拡大してるじゃないか、これはケシカランね。というわけです。

The use of performance pay is likely to increase further and its contribution to gender inequality should not be ignored. More effective measures should be developed to fill the gaps in policy and legal frameworks. These could include provisions in statute or collective agreements to ensure that performance-pay schemes are transparent and gender-sensitive, awareness-raising on the gendered effects of performance pay, and data collection and research to understand these effects better.

成果給の利用はさらに拡大し、それが男女賃金格差に貢献していることは無視すべきではない。政策と法制でこのギャップを埋めるより有効な対策が必要だ。その中には、法律や労働協約で成果給が透明でジェンダーセンシティブであることを確保し、成果給の性別により異なる影響について意識啓発する等が含まれる。

なかなか難しい論点です。

 

 

 

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