『ジョブ型雇用社会とは何か』が新書大賞で6位に入ったようです
本日発売の『中央公論』3月号は例年恒例の新書大賞というのをやっていて、1位は小島庸平さんの『サラ金の歴史』だそうです。この本は本ブログでも取り上げましたが、新書大賞にふさわしい本ですね。
https://chuokoron.jp/shinsho_award/
で、ずーっと見ていくと、わたくしの『ジョブ型雇用社会とは何か』が6位にはいっているようです。
並んでいる本はいずれも高名な方々の名著で、その中に並べていただいて感謝申し上げます。
拙著を推薦していただいた方々の言葉はどれも有難いものですが、とりわけ、常見陽平さんの
https://twitter.com/yoheitsunemi/status/1491632812918992896
雇用・労働関係図書の金字塔であり、日本の労働社会を語る上で避けては通れない1冊。本来、古くて硬直した働き方であるはずの「ジョブ型雇用」がなぜ日本で、あたかも新しい、多様な働き方として期待され礼賛されてしまうのか? その二重、三重にもこじれた問題を圧倒的な知識と慧眼、筆力で読み解く傑作。日本の会社員とは何か。政治家、経営者の発言から、居酒屋での愚痴までその謎を解き明かす理論がここにすべて書かれている。
という言葉は嬉しい限りです。
また、『日本社会のしくみ』の小熊英二さんも、身に余る表現をしていただいています。
日本で雇用問題を論じる際の「北極星」ともいうべき筆者が、近年流行の論調を原理的に批判。時代が彼に追いついたのか、それとも日本型雇用が変わらなさすぎたのか。
ほかにも、朝日新聞で書評していただいた酒井豊貴さん、増田寛也さん、ブログで高く評価していただいた山下ゆさんなど、ありがとうございます。
ちなみに、投票者別ランキングでは、有識者では4位、編集者・記者では2位、書店員では・・・選外という落差があったようで、ふむ、書店で働く皆様にはあんまりおもしろくなかったということでしょうか。
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