『ジョブ型雇用社会とは何か』第5刷決定
おかげさまで、昨年9月下旬に出た『ジョブ型雇用社会とは何か』が、新年早々第5刷が決定しました。これもお買い求めいただいた皆様方のおかげと心からお礼申し上げます。
本書では特に初めのところで日経新聞を槍玉にあげて批判しているんですが、その日経新聞に昨年末経済書第4位に選んでいただいたうえに、今年は年始早々、例の日立が全社員ジョブ型化という記事で、みんながジョブ型を検索して、本書を見つけるという好循環のサイクルまで作ってくれているみたいで、有難いというか申しわけないというか不思議な感覚です。
ちなみに、東洋経済には経済書第2位に選んでいただいた上に、今年は年始早々、こういう記事で宣伝していただいていて、こちらはほんとに感謝です。
https://toyokeizai.net/articles/-/479368
でもって、みんな「ジョブ型」を検索して、amazonで本書を買う人が増えたためか、どうも品切れ状態をきたしたようで、amazonの本書のページを見たら、目を剝くような事態になっていました。
https://www.amazon.co.jp/dp/4004318947/
なんとおどろくべきことに、¥1,717という値段がついているんですよ。いやいやまだ出たばっかりの新刊書で、定価は¥1,122ですからね。例によってamazonを徘徊する鞘取り族がこういうべらぼうな値段をつけて売ってるんでしょうが、間違ってもこういう暴利屋のは買わないでくださいね。
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コメント
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『ジョブ型雇用社会とは何か』増刷、そして電子書籍化おめでとうございます。
やっぱり多くの人が今の日本のメンバーシップ型雇用のおかしさに憤りを感じているのでしょうね。
ジョブ型になったからと言って皆がハッピーになれるわけではないですが。
ジョブ型に移行するには昨日から始まった共通テストをどうするかなど教育制度の改革も必要になりますし。
日本の雇用形態がメンバーシップ型になってしまったのは日本社会が故中根千枝先生の言う「タテ型社会」あるいは阿部謹也先生の「世間」そして山本七平先生の「空気が支配する日本教が蔓延する社会」が強く残ったままの西欧とは異なる社会構造だからなのでしょうね。
さすがに1853年の黒船以降の開国によりその社会構造も徐々に崩壊しつつはあるようですが。
「なんちゃってジョブ型」はメンバーシップ型雇用を維持しようとする側の最後の悪あがきになるのか。
しばらくは「なんちゃってジョブ型」について注目する必要がありそうですね、
投稿: balthazar | 2022年1月16日 (日) 09時16分