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2021年12月23日 (木)

ジョブ型の名付け親に聞く「欧米流雇用」の真実@週刊東洋経済Plus

Images-1 週刊東洋経済Plusに、「ジョブ型の名付け親に聞く「欧米流雇用」の真実」というインタビュー記事が載っています。いくら口を酸っぱくしてもカエルのつらにしょんべんで、「ジョブ型こそこれからの新しい経営戦略でござ~い~」と喚き散らす一知半解のインチキジョブ型論者がはびこりつづけるので、こうしておんなじことを言い続けなければならなくなるのも、なかなか悲しいものがありますね。

https://premium.toyokeizai.net/articles/-/29219

――日本でもジョブ型雇用を導入したという企業が増えてきました。

十数年前に私が使い始めたジョブ型という言葉を、日本企業では実際は違う意味で使っている。(ネーミングの)知的財産権を主張するような話ではないが、何とも微妙な気持ちだ。

私が分類したのは雇用システムの話であって、(評価等を含む)人事制度の話ではなく、ましてや賃金制度の話でもない。けれども今、日本企業の多くがやろうとしているのは人事制度の話だ。場合によっては人事制度の全体像すら変えないまま、単に賃金制度だけを変えようとし、そこにジョブ型という名前を使っているだけに見える。

中身は欧米などで一般的なジョブ型とは違うので、その言葉を使うのならせめて「日本流」とか、「日本的」という冠をかぶせてもらわないと誤解を招く。

――欧米のジョブ型と、大半の日本企業がジョブ型と称している仕組みの違いを教えてください。

私が欧米で一般的な雇用制度をジョブ型と名付けたのは、初めにジョブ(職務)があるからだ。欧米では、企業は人の集まりではなく、ジョブの集まりであると考える。さまざまなジョブの椅子が並んでいるのが企業で、その椅子に座るのにふさわしい人をそこにあてはめるのが採用だ。これがジョブ型のイロハのイだ。・・・・・

ジョブ型とかメンバーシップ型というのは、経営戦略でもなければましてや人事戦術なんぞでもなく、現実に存在する雇用システムを(とりあえず価値中立的に)分類した学術的概念だと、百万回繰り返しても、世の中には全然伝わらないのは、たぶん世の中の多くの人々が、そんな事実認識の話なんか全然聞きたくもなくって、ただただ偉い教祖様からこれからどういう方向に行くべきかというご託宣を聞きたがっているだけなんだろうな、と思いながらも、それでも数少ないかも知れない、まともに物事考えようとする人々に何とか伝わるように、こうして賽の河原に石を積み続けています。

 

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