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2021年12月24日 (金)

井手英策編『壁を壊すケア』

591588 井手英策編『壁を壊すケア 「気にかけあう街」をつくる 』(岩波書店)をお送りいただきました。

https://www.iwanami.co.jp/book/b591588.html

ケアは福祉の専売特許じゃない。気にかけ、そばにいる。当たり前に「ケアしあえる街」を取り戻そうと、地域に根を張り、人と人とをつないだ「創造的壊し屋」たちがいた! 常識に敢然と立ち向かった九人の実践家、奮闘の記録。執筆=石井正宏、加藤忠相、櫻井みぎわ、武井瑞枝、名里晴美、馬場拓也、原美紀、藤田ほのみ、三浦知人。

この執筆者のメンツを見て、知っている人はほとんどいないでょう。それもそのはず、彼らはみんな福祉の現場で奮闘している人々なのです。

序 章 「気にかける」から始まる物語――言葉をほどき、現実をつむぎなおす……………井手英策(本書編者)
第1章 RE:care19――プラットフォーム化する地域密着型介護へ……………加藤忠相(株式会社あおいけあ代表取締役)
第2章 社会が若者を失うまえに――校内居場所カフェの実践から……………石井正宏(NPO法人パノラマ理事長)
第3章 この社会の片隅に――弁護士の仕事から見えてきたこと……………櫻井みぎわ(弁護士)
第4章 福祉行政における職員体制の機能とあり方――ソーシャルワークを実践するために……………武井瑞枝(東京都多摩児童相談所児童福祉司)
第5章 重い障害のある人が生きる街――贈り合い、受けとり合う……………名里晴美(社会福祉法人訪問の家理事長)
第6章 子育てスタート期の「ちょっと助けて」に手が出せる人を増やすケアの実践……………原 美紀(認定NPO法人びーのびーの事務局長)
第7章 一周遅れのトップランナー――「さくらもと共生のまちづくり」の四〇年……………三浦知人(社会福祉法人青丘社理事長)
第8章 お互いさまの支えあいで心豊かに暮らせる地域社会を作る――生活クラブ生協の実践……………藤田ほのみ(生活クラブ生活協同組合・神奈川前理事長)
第9章 壁と共に去りぬ――リアルとの同期に必要なこと……………馬場拓也(社会福祉法人愛川舜寿会常務理事)
終 章 壁を壊すケア――ソーシャルワークを地域にひらく……………井手英策 

本書は、全労済協会のベターライフ研究会の成果ですが、同協会の今までのいろんな研究会の成果物と一味違い、現場からのまなざしで貫かれています。

この中でも第4章の児童相談所の方の文章は、世のマスコミや評論家が、児童虐待事件があると「児相は何をやってんだ!」と𠮟りつけんばかりに騒ぐ、その児相の職員体制の実態をリアルに描き出しています。

内閣府に子ども家庭庁を作るとか作らないとか政治の方面ではかまびすしいですが、そういう上の組織いじりをやってる暇があれば、現場の体制をもっとしっかりしてくれよ、というのが本音なのだろうな、と感じます。

なお、井さんの序章の自分語りはこちらで試し読みできます。

https://www.iwanami.co.jp/moreinfo/tachiyomi/0614920.pdf

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コメント

最近井手英策さんは自分の政策を実現するために福祉の現場の声を聴くことを大事にされていますので、その成果がこの本と言う事でしょう。
加藤忠相さんだったかと思いますが井手さんと一緒のワークショップでお話を聞いたことがあります。

それから「井出」さんになってます。
ご本人は気にしていないとFBのコメントで仰っとことがありますけどね。

ご指摘ありがとうございます。修正しました。ついでに「大勢」→「体制」も直しました。

訂正ありがとうございます。

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