『情報労連REPORT』11月号
『情報労連REPORT』11月号が届きました。特集は「「労働時間」問題の現在地」です。
http://ictj-report.joho.or.jp/2111/
その中で、細川良さんが「フランスで法制化された「つながらない権利」日本での導入は可能か? 」を解説していますが、読んでいくとこういう記述があります。
・・・ただし、日本とフランスでは前提となる文化が異なります。フランス社会はプライベートをとても大切にします。また、契約以外の仕事はやらないという意識も強くあります。
一方、日本では勤務時間外や自分の職務以外でも仕事をする意識が強いため、「つながらない権利」を確認したとしても、それを担保するには、より強い対策が必要になるかもしれません。
また、社内で協約を締結したとしても、社外の取引先や顧客からの要請は断りづらいという課題もあります。その場合、社内のルールを取引先などに積極的にアピールする必要が出てきます。
フランスでは、労働協約は公的な性格を持っているため、産業別の労働協約は官報に掲載されます。また、企業別の協約もウェブで公表することが多いです。このように協約が公表されていれば社外の取引先などにも説明しやすいですが、日本では協約が外部に公表されることはほとんどありません。社内でルールを決めたとしても、社外にどうアピールするかが課題になりそうです。・・・
まあ「呼出待機」という風習が根強く残る日本では、「つながる義務」の感覚の方が強いのかもしれません。
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素人目線では、フランスはバカンス休暇があるのでその最中の呼び出しは勘弁ということなのかなぁ、と考えるのですが、このつながらない権利、バカンス休暇とは関係ないのでしょうか。
投稿: ちょ | 2021年11月17日 (水) 12時57分
いやもちろん、バカンスも含むでしょうが、主としては会社から帰宅した後に自宅に連絡してくるな、という話でしょう。
むしろ、日本ではせっかくのバカンスもワーケーションする方が主流になりそうですが。
投稿: hamachan | 2021年11月17日 (水) 13時06分