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2021年11月 6日 (土)

中根千枝の「タテ社会論」はメンバーシップ型のことだったのか

Nakanechie 『タテ社会の人間関係』で有名な中根千絵千枝さんが亡くなられたというニュースに、

https://mainichi.jp/articles/20211105/k00/00m/040/183000c

・・・インド・アッサム地方を調査した成果をまとめた「未開の顔・文明の顔」で59年、毎日出版文化賞を受賞した。67年の「タテ社会の人間関係」は、東大の教授会と、以前に調査した漁村の寄り合いに共通性を感じたことが執筆のきっかけだった。上下の序列を重視し、「ウチ」と「ソト」を差別する日本社会全体に共通の特質を描き出したことが、国内外で評価された。現在も、日本の社会構造や文化を論じる際の基本的な文献の一つとして参照され続けている。他の著書に、「タテ社会の力学」「社会人類学」「中国とインド」など。

こういうツイートをされている方がいて、

https://twitter.com/SouthAsiaGpn

・・・かつて同僚だった中根先生の「タテ社会」の考え方をハイブリッド調査の今回に据えてられていることを、わたしに何度も繰り返し、ご教示してくださった。いまは、労働問題研究の浜口先生のご研究で有名な「メンバーシップ」と「ジョブ」の2種類の 雇用パターンで有名になっているものと同じだと思って良いと思う(わたしも過去6年間で勉強を深めたのでそう断言したい)。インドはまさに「ジョブ」型で、日本はその対極にある「メンバーシップ」型で、この「メンバーシップ」型を中根先生は「タテ社会」と呼称したのである。

「タテ社会」を詳しく読んでもらえれば、タテの意味が閉鎖的なヒエラルキーのなかでヨコの連帯のない社会のことであることがわかるが、おそらく、中根先生の「タテ社会」論は違う方で受容されたのだと思う。 の6年間の間に、わたしは、「メンバーシップ」型は「イエ」型で、「ジョブ」型は「カースト」型のように言い換えても良いように感じている。これだと、有賀喜左衛門、村上泰亮、中根先生などの議論と自然に接合できるのではないだろうか。

最近、中根先生の専門的な業績を読んだり、レヴィ=ストロースの「親族の構造」、デュモンの「ホモ・ヒエラルキクス」やM. N. Sriniwasの本などの古典を読んだりしている。中根先生の文章は明晰で、理解が及ばない場合は最初からしっかり読み直せば必ず理解できるようになっている。 わたしは、生前、ご挨拶することしかできず、直接お話する機会はなかったが、学問の凄いところは、中根先生が残された膨大な研究業績を読んで、対話することはできるところだと思う。あらためて、中根先生のご冥福をお祈りいたします。

そうですね、最近改めてタテ社会の本を読みなおしてみて、ほとんど言っていることが同じであったことを改めてしみじみと感じました。

 

 

 

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コメント

中根先生のお名前ですが、「千枝」先生です。

全くその通りで、わたくしの不注意です。ご指摘ありがとうございます。
併せて、天国の中根千枝さんにお詫び申し上げます。

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