鎌田耕一『概説 労働市場法 第2版』
鎌田耕一『概説 労働市場法 第2版』(三省堂)をお送りいただきました。ありがとうございます。
https://www.sanseido-publ.co.jp/publ/roppou/rodo_shakai/gaisrodomktho_v2/
4年前に初版をいただいたときと同じ台詞になりますが、「普通の労働法の教科書ではどうしても継子扱いされがちな労働市場法を、それだけで一冊のテキストブックにした意欲的な本」です。
ただ、テキストブックという性格を強く意識されているためか、もう少し踏み込んでもいいように感じるところが結構あります。特に、新たな職業仲介サービスについては軽くコラムで触れているだけですが、いままさにそれらへの対応が審議されはじめたところでもあり、もう少しどういうビジネスモデルが出てきつつあるのかを詳しく書き込んでもいいように思いました。研究会報告書参照と言えばそうなんですけど、普通そこまで見に行かないので。
これは凄くトリビアに見えるかも知れませんが、派遣と請負の区分の話で、アジャイル型開発が問題になってきたことにも触れてもよかったような。
また、初版のときに本ブログで述べたことですが、求職者支援制度を、第8章の雇用保険法の最後ではなく、第10章の職業能力開発と法の最後に入れているのはやはり抵抗感があります。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/post-9cbe.html
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