フォト
2021年10月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

« 『働く女子の運命』が第6刷 | トップページ | 未だに・・・ »

2021年9月23日 (木)

労働組合法第18条による労働協約の地域的拡張適用

労働組合法施行以来75年を閲してなお両手で数えて足りてしまう労働協約の地域的拡張適用ですが、UAゼンセンのヤマダ電機等3組合により今般決定がされたようです。

朝日の澤路記者の記事と

https://www.asahi.com/articles/ASP9Q3GT4P9QULZU008.html(茨城の大型家電量販社員の休日111日に 30年ぶりに労働協約拡張)

ある会社の労働組合が会社と交渉して決めた労働条件が、同じ地域の同じような会社すべてに一律で適用される――。労働協約の「地域的拡張適用」といわれる決定が22日、厚生労働省から出た。茨城県内の大型家電量販店は、正社員の年間休日数を最低でも111日にしなければならない。地域的拡張適用の決定は約30年ぶり。

 拡張適用になるのは、家電量販のヤマダ電機(現ヤマダホールディングス、群馬県高崎市)、ケーズホールディングス(水戸市)、デンコードー(宮城県名取市)と、3社の労組が2020年4月に結んだ労働協約。正社員の年間の所定休日数を最低111日としている。3社の労組の申し立てを受けた中央労働委員会が8月に承認。9月22日に厚労相名で決定した。 

その官報への告示

https://kanpou.npb.go.jp/20210922/20210922h00580/20210922h005800009f.html

そもそも欧米型の産業別労働組合を前提に設けられたこの制度を、企業別組合主体の日本の労働組合が使えるところまでもっていったということ自体が大変な快挙でしょう。口先だけは勇ましいけれどこういう実行力は乏しい左派組合に比べて、UAゼンセンの底力はこういうところに現れてくるのですね。

 

 

 

 

 

 

« 『働く女子の運命』が第6刷 | トップページ | 未だに・・・ »

コメント

>口先だけは勇ましいけれどこういう実行力は乏しい左派組合に比べて、UAゼンセンの底力はこういうところに現れてくるのですね。

私も記事中UAゼンセンの名前が出てきて「やったね!」と思いました。

口先だけは勇ましいけれど実行力の乏しい左派組合(^^;ですが、彼らは所詮第二次世界大戦後泣く子も黙るGHQ様がありがたくも賦与してくださった公務員、あるいは公共企業体の労働基本権に胡坐をかいて好き放題やっていただけのような気がします。

そう言う反省がない限りは左派組合の再建はあり得ないし、政治的な「リベラル」(アメリカ的文脈で欧州の社会民主主義勢力)の復権もあり得ないのではないでしょうか。

本来社民の位置を占めるべきなのに社民になり切れない日本的リベラルの問題を論じだすときりがないのですが、象徴的にはこの労組法第18条を使えるような活動をしているか、というあたりに神が細部に宿るのでしょうね。

balthazar様、 hamachan 先生、200%同感です。

UAゼンセンでも「左派組合」でもない組合の者です。今回のニュース、たいへん素晴らしいことだと本当に思います。
ただ、こんなに素晴らしい労働協約の地域的拡張適用が「労働組合法施行以来75年を閲してなお両手で数えて足りてしまう」状態なのはなぜなのでしょうか。
hamachan先生がおっしゃる通り、「欧米型の産業別労働組合を前提に設けられた」ものなのだとすれば、そもそも制度的に無理があるように思われます。それとも、労働者の意識の低さに地域的拡張適用の少なさの原因があり、労働者の意識が変われば一気に進む、ということなのでしょうか。
法制度や労組のあり方などを変えることなく、地域的拡張適用が今後各地で実現していく具体的な見通しがあるのでしょうか。

僕はUAゼンセン否定派ですかね。学生時代にオレンジフードコートというところでアルバイトしていたら、ある日店長が、社長からわが社にも労働組合ができました、といきなり通告されて組合加入させられていた、という愚痴っており、こういうやり方で組合を作るのかと知ったこと残念に思ったことも原因です。のちに二宮誠オーラルヒストリーなどを読むと流通産業へ進出するあたりから労働者を直接オルグするのではなく、使用者に組織化を持ちかけるような運動スタイルへと変化しているように感じられました。労働協約の地域的拡張適用を実現できたのも使用者側の理解があったからではないか、という印象があります。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 『働く女子の運命』が第6刷 | トップページ | 未だに・・・ »